猿の惑星/キングダム 4K UHD + ブルーレイ セット【4K ULTRA HD】 [ オーウェン・ティーグ ]
評価:3
■ヒトコト感想
「猿の惑星 聖戦記」の続編。前回から300年後の物語となっている。猿たちはお互いに会話をするようになり、明らかに進化している。一方で人間は退化しており、猿からしたら家畜のような扱いとなっている。前作では、まだ人間の方が若干有利な雰囲気があったのが、一気に変化している。知能的にも本作を境に猿が人間を上回ったということなのだろう。
猿の王国が作られており、人間が残した文明の利器を手に入れようと必死となる。まだこの段階では猿たちは縄文時代のような感じで、原始的な文化の域をでない。これがどれだけ進化していくのか。人間の銃や電子機器を手に入れる前段階という感じなのだろう。人間が敗北直前で、最後の抵抗をしているような感じだ。
■ストーリー
人類は野生化し、猿たちが支配者として君臨していた300年後の地球。巨大な王国を築く独裁者プロキシマス・シーザーによって村と家族を奪われた若き猿ノアは、人間の女性ノヴァと共にプロキシマスの絶対的支配に立ち向かう。しかし、ノヴァは猿たちの知らない“秘密”を握っていたのだった……。人類の運命を左右する激しい対立と種を超えた団結、この惑星の衝撃のラストに備えよ――。
■感想
猿の帝国が作り上げられている。ただ、猿たちの世界でも派閥はあり、武力で統一する王国が力をもっている。主人公の猿のノアは知能が高いが平和主義者のような感じた。猿の王国を率いるのは野心的なボノボのシーザーだ。
シーザーの軍団は小さな村で生活しているノアの仲間たちを襲撃し、強制労働につかせている。このあたり、まるっきり古代の人間たちと同じような変遷を経ている。シーザーの目的は人間が残したすぐれたテクノロジーだ。そのために、人間をかくまい、人間の歴史を学ぼうとしている。かなりの知能がある証拠だ。
ノアは人間の少女メイと出会う。序盤ではまさにメイは原始人のように言葉が話せず、粗暴な雰囲気を醸し出している。それが実は演技でありメイはしっかりと話ができることが判明する。前作のウィルスにより人間は言葉を発することができず、退化していったという流れなのだろう。
猿は知能がアップし会話ができるようになり、人間は話ができなくなり家畜のようになる。猿たちは人間は話ができないという先入観がありながら、一部の言葉を発することができる人間は匿い、古い本などを人間に読ませてその知識を得ようとしている。
コンクリートの扉に閉ざされた先には人間が残した武器があるはずだ。シーザーはそれを手に入れるため猿たちを使ってコンクリートをぶち破ろうとする。武器や最新テクノロジーが手に入ると猿は一気に進化するのだろうか?本家の「猿の惑星」でも銃などの武器は持っていなかったような…。
メイはコンクリートの扉の先である物を手に入れるためにやってきていた。ラストでは驚きの展開となる。メイが何らかのHDDを手に入れ、それはテクノロジーを維持していた人間たちの組織に提供されることになる。
まだ、この段階でも世界には文明を維持した人間たちがいるということだ。