るろうに剣心 最終章 The Final 通常版 [ 佐藤健 ]
評価：3
■ヒトコト感想
「Beginning」で語られて雪代巴と剣心の出会いと別れから、今回の巴の弟である雪代縁の恨みへとつながる。過去の登場キャラクターが多数登場することから、総決算のような感じとなっている。ラスボスは縁ではあるのだが、キャラ立ちしているのは相変わらずの斎藤一や四乃森蒼紫である。
十本刀の生き残りが登場したりと、過去作を見ていた人にとってはご褒美のような作品かもしれない。過去に敵として戦った者たちが協力して縁と戦う。自分の中ではこのあたりの原作漫画は読んでないので、新鮮な気持ちでストーリーを追うことができた。ラストは縁と剣心の戦いとなることはわかっていたので、結末もある程度は想定通りの流れとなっている。
■ストーリー
東京に大規模な爆撃が仕掛けられる。その首謀者は雪代縁 (えにし)。剣心がかつて自らの手で斬殺した妻・雪代巴の弟である彼は、剣心、そして世に対して深い復讐心を抱いていた。自身の過去と対峙することになった剣心。そして彼の頬に刻まれた十字傷の秘密が明かされていく。
■感想
巴の弟である縁は、姉の仇として剣心を付け狙うことになる。序盤で縁が登場するのだが、志々雄に武器を供給したということで警察に狙われることになる。ここで警察に包囲されるのだが、縁はひとりで警察の包囲網を突破する勢いがある。
斎藤一と縁の一対一の対決が繰り広げられるかと思いきや…。あっさりと縁は降伏し逮捕される…。ここでも中国のつてをつかって縁はあっさりと釈放されてしまう。縁がなぜここまで強いのかの説明がない。剣心と互角に戦えるほどの武力をどこで身に着けたのか…。
縁の仲間は強烈だ。腕に大砲が付いたような男が、剣心と関連がある施設を襲う。東京全土が中国の武器商人たちに襲われることになる。縁たちと剣心たちという対立形式が出来上がり、剣心側には過去に戦った仲間たちがやってくることになる。
手始めに相楽左之助が縁と戦い、あっさりとやられてしまう。縁の強さを測るバロメーターとして、左之助はうってつけなのかもしれない。そこから神谷道場が襲撃され、薫が誘拐されることになる。これにより剣心が戦いへの熱が盛り上がることになる。
るろうに剣心シリーズのラストということで、縁がラスボスとなる。「Beginning」の因縁があるので、剣心への恨みという形なのだろう。剣心の頬の傷をつけたひとりが、実は巴の婚約者だった。縁からすると剣心は姉の仇でしかない。
これまでの人気キャラが総登場し、ファンにはたまらない展開となっているのだろう。縁の武力のバックグランドがまったく不明ではあるが、剣心と縁との激しい戦いは強烈なインパクトがあることは間違いない。
るろうに剣心のラストだ。