2025.8.30 ジョジョ風なルパン?【LUPIN THE ⅢRD 銭形と2人のルパン】

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評価:3
■ヒトコト感想
ルパンを久しぶりに見ると、その絵柄の違いに大きな衝撃を受けた。恐らくは監督の影響なのだろう。どこか、「ジョジョの奇妙な冒険」風な絵柄となっている。ロビエトという、ソビエトを文字った架空の国で発生した爆弾テロ事件。犯人はルパンということで銭形が動き出す。メインは銭形なのだろう。
ハードボイルドの風味が強く、他のルパンシリーズとは絵柄の違いもそうだが、全体としてコメディの要素がほとんどない。終始シリアスなハードボイルドで、大きな仕掛けもない。ルパンと言えば、ルパンが特殊な機器であらゆる場面でピンチを脱するというのが定番パターンとしてあったのだが、今回は銭形が渋い警官の雰囲気を最後まで崩すことなく物語が終わっている。
■ストーリー
極寒の地、ロビエト連邦で発生した空港爆破テロ。容疑者として浮かび上がったのは、まさかのルパン三世。しかし、銭形が追い詰めた“もう一人のルパン”は、無実を主張する。正義を貫く男・銭形は、謎に包まれた“偽ルパン”と対峙することになる――。
■感想
ロビエト連邦の空港で爆弾テロ事件が起きた。犯人として浮かび上がったのはルパンだった。銭形はルパンを追うために必死となるのだが…。銭形が本作の主役ということなのだろう。ロビエト連邦は他国からのスパイとしてルパンを疑っている。
ルパン一味での活躍はほとんどない。次元は途中で登場するが、ほぼメインの絡みはない。五右衛門はエンディング前にちらっとでてきてルパンと絡むだけ。峰不二子は相変わらず、まったく別人のような風貌となりロビエトの幹部に入り込んでいる程度だ。
銭形も爆弾テロに巻き込まれてしまう。偽ルパンが暗躍し、本物のルパンに負けないほどの変装の技術をもっている。重要な人物に変装して事態を逆転するというのはルパンのお家芸なのだが…。強力な爆弾を使い他者を恐怖のどん底に突き落とす。
偽ルパンが本物のルパンに問いかける内容が、ちょっとした哲学のようになっているのが印象的だ。ラストでは偽ルパンの正体がバレてしまう。そこで偽ルパンは体に爆弾を巻きつけた状態でおり、最後には爆死する。偽ルパンの変装のマスクをとると…。衝撃的な正体だ。
銭形は偽ルパンを逮捕することができないが、ルパンを逮捕することは諦めていない。ルパンはいつもの通りに、仲間を集めて次のおいしい案件を目指して移動する。ここでいつものルパン一味が勢ぞろいするのだが…。銭形のハードボイルド具合は最後まで崩れることはなかった。
ルパンに出し抜かれて銭形がひどい目にあって、ルパンを追いかけるパターンではない。コメディの要素がないのと、ルパンが発明した特殊機器というのがまったく登場しないので、いつもとは印象の異なるシリーズだ。
今後はこのパターンが主となるのだろうか?
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