2025.6.18 原作とは違うシンプルな流れ【推しの子 The Final Act】

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評価:3
■ヒトコト感想
「推しの子」の連続ドラマシリーズの続編にあたる本作。原作漫画では結末がかなり多方面から叩かれたのだが…。映画版として結末をどう描くのか。思ったよりもシンプルな作りとなっており、ストーリー的に進展があるのは1時間分でしかない。前半部分では、ほぼアイが死ぬまでのおさらいのような感じだ。
まぁ、アマプラの連続ドラマを見ずにこの映画が初見の人にとっては、親切な作りなのかもしれない。原作漫画ではかなりのページ数を消費していた部分を非常にあっさりと描いている。内容的にはそれだけのものだということだ。結末はほぼ原作とは変わらないが、アクアが能動的か受動的かの違いがある。原作よりも、映画版の方が評判は良いのはなぜなのだろうか。。。
■ストーリー
ドラマの続きを描く【推しの子】完結編。地方で働く産婦人科医・雨宮吾郎。ある日“推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた!しかも、アイはなんと双子を妊娠していた!!!
■感想
アマプラの連続ドラマを見て、最終的に本作を見たのだが…。原作を読んでいたのだが、前半部分がほぼこれまでのアイ側のあらすじや転生の部分のおさらいが描かれていることに驚いた。2時間の枠で結末まで描けるのか?という不安があったのだが、結末までに必要とした時間はわずか1時間だった。
そして、その1時間で過不足なく描かれていたことにも驚いた。原作は数巻を必要としていた内容だけに、やけにあっという間に終わったという印象だ。まぁ、余計なエピソードをそぎ落とすと本作のようになるのだろう。
前半部分でアイがどのような死に方をしたのかが描かれている。そして、アクアやルビーがどのようにして転生したのかも平行して描かれている。確かにこの要素だけを描いておけば、結末を見ても違和感ないだろう。
新生B小町だとか、アクアやルビーたちの演技についての話や、リアリティーショーでの炎上騒ぎなど、キャラ立ちさせるためのエピソードでしかない。となると、実はドラマ版はなくとも本作単体で物語は成立してしまうということだ。かなり短縮化されてはいるが必要十分な内容となっている。
原作漫画ではラストはいろいろと物議を醸しだした内容ではある。それが、映画版では評判よく受入れられている。これは俳優の力もあるのだろうが…。アクアが転生したのは目的を達成するため。それを実現するためには命も惜しまない。
ラスボス的な存在であるカミキヒカルがそれなりにインパクトのある演技をしているので、映画版として評判が良いのだろう。原作が未読であっても違和感なく楽しめるだろう。キャラ立ちがメインの物語であるのは間違いない。
強烈なインパクトはないのだが、安定した面白さがある。
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