ノスフェラトゥ


 2026.7.9    古からある吸血鬼物語のリメイク【ノスフェラトゥ】


                     
ノスフェラトゥ ブルーレイ+DVD セット【Blu-ray】 [ ビル・スカルスガルド ]
評価:3

■ヒトコト感想
過去に1922年や1979年に発表された作品のリメイク。全体として重苦しい雰囲気と美術音響となっている。どうやら「ライトハウス」と同じ監督らしい。若い不動産業者のトーマスの妻エレンをメインに描いている本作。エレンが謎の発作や悪夢に悩まされ、得体の知れない影の存在が明らかになる。

物語としては古典的な吸血鬼譚ではあるのだが、古城に住むオルロック伯爵が妙な恐ろしさがある。ネズミを媒介として疫病をまき散らしたりもするのが恐ろしい。中世ヨーロッパを舞台に女性が悪夢に苦しむシーンと、得体の知れない存在に苦しませられることが描かれている。この世の者ではない存在を信じることのできない者は物語から排除されていく。

■ストーリー
不動産業者のトーマス・ハッターは仕事のため、トランシルヴァニアに住むクライアント・オルロック伯爵の元を訪れる。トーマスの不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢の中に現れる得体のしれない〈彼〉の幻覚に悩まされるようになる。エレンは夫の帰りを待ちながら、日を追うごとに自身の意識を超え迫りくる〈彼〉への恐怖をつのらせていく。

■感想
冒頭ではエレンが悪夢に苦しむ場面が描かれている。流れとしては、トーマスが仕事で長期外出したことによる影響のように描かれているのだが…。エレンの静止を無視してトーマスは旅に出る。そこでオルロック伯爵の城に到着するのだが…。

明らかにオルロック伯爵は普通ではない。人間離れしており、トーマスを操ったりもする。エレンは苦しむのだが、それを医師たちはただのヒステリーとして済まそうとしている。血が多すぎるからと、体から血を抜こうとしたりもする。

トーマスを旅に出させる元となったクノックが曲者だ。すべてはオルロックの策略の元でクノックも動いていた。もはやトーマスは絶望しかない。唯一の救いは、異端的な学者であるフランツ教授だけは、エレンの症状はノスフェラトゥの精神的な支配によるものだと看破する。

オルロックがノスフェラトゥであり、吸血鬼であることははっきりしている。あとはどうやって倒すかをフランツが考えるのだが…。エレンが身を寄せたフリードリヒの妻と子供はネズミと吸血によって殺されてしまう。。。

オルロックを倒すしかない。ラストではエレンの捨て身の行動によりオルロックを倒すことに成功する。昔からある吸血鬼物語ではあるが、最新技術による吸血鬼の描写がボロボロのおじいさんのようであり、変に若々しく見えてくるのが恐ろしい。

エレンを手に入れることがオルロックの目的だったのか。最後の最後でまんまとエレンの策略にはまってしまった形だ。朝日によるボロボロに崩れていくオルロック伯爵。クノックの死に方のほうが残酷に見えた。

古典的な吸血鬼物語だ。



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