キングメーカー 大統領を作った男


 2026.3.4    韓国ロビイストの行く末【キングメーカー 大統領を作った男】


                     
キングメーカー 大統領を作った男 [ ソル・ギョング ]
評価:3

■ヒトコト感想
実話を元にした物語だ。60年代の韓国は軍事政権下で、不正と暴力にまみれていた。高い理想を掲げる政治家のキム・ウンボム。そして、ウンボムの選挙参謀として活躍していたソ・チャンデ。メインはこのふたりの物語だ。ソは選挙で勝つためにはなんでもする。アメリカのロビイスト的な立場で、国が違えばものすごく評価されるだろう。

政治的な理念だけで選挙に勝とうとするウンボム。対してソは勝つためにはなんでもやる。不正や自作自演は当たり前。それを嫌うウンボムとの対立があり、ソは多大なる貢献をしたとしても、表舞台に出ることはない。ソのお陰で選挙に勝てたとしても正当に評価されない。ソがウンボムから離れるとどうなるのか…。

■ストーリー
長きにわたる独裁政権の打倒を目指す政治家キム・ウンボムと、その理想に共鳴した影のブレーン、ソ・チャンデ。現職大統領率いる与党と比べてカネもなければ人脈もないウンボム陣営のために、チャンデは誰も思いつかなかった大胆な戦略に打って出る。それはネガティブキャンペーンから詐欺まがいの贈賄工作まで、勝つためにはどんな手段も辞さない汚いやり口。強大すぎる敵を倒すためには、毒をもって毒を制するしかない。チャンデの覚悟はある爆破事件を引き起こし、ウンボムとチャンデの共闘関係にも最大のピンチが訪れる…。

■感想
「女神の見えざる手」のような雰囲気があり、選挙に勝つためのロビイストを描いた物語だ。軍事政権から脱却するために、高い理想を掲げて大統領を目指すウンボム。影の参謀であるソが、あらゆる手段を使って選挙に勝利する。

地方選挙で勝利しても、日の当たるポジションにつけないソが不満を示す。このあたり、アメリカでは選挙での功労者には必ず高いポジションが用意されるのだが…。ソは決してほめられたことではない手段を使うから表に出せないのだろう。

実在の政治家と選挙参謀を描いた物語だ。ウンボムの選挙対策事務所内部でも、ソは異端視されている。やることが常識外れであり、普通ではない。違法なことを当たり前に行う。勝つためには手段を選ばないというのは間違いないだろう。

ウンボムに対するマスコミの風当たりが強くなると、それを避けるために自作自演で爆弾事件を起こしたりもする。そこまでやるか?というようなことも、勝つためには何でもやるというのが強烈だ。このインパクトはすさまじい。

ウンボムは理念を重視し、ソは勝利だけを求める。ウンボムの元からソが離れた際に、ウンボムは大統領になることができるのか…。ウンボムにはソが必要だったのだろう。ただ、ウンボムがソを重要なポジションに置けないのは当然だろう。

その後、ウンボムが大統領選挙でどうなったのか。そして、ソはどのような末路をたどったのか。ソはロビイストとしての能力が高いのは間違いないだろう。ソが影のままでいることを受け入れていたとしたら…。また違った流れとなっているだろう。

実話を元にした、強烈なインパクトのある作品だ。



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