ジョン・ウィック:コンセクエンス [ キアヌ・リーブス ]
評価:3
■ヒトコト感想
「ジョン・ウィック:パラベラム」の続編。ジョンウィックが狙われるパターンがひたすら続くシリーズ。主席連合のトップがNYのコンチネンタルホテルをつぶす。それはジョンウィックのことに対する責任らしい。そこから大阪コンチネンタルに舞台はうつり、そこで真田広之演じるコウジとの対決がまっている。
相変わらずの日本のイメージがぶっ飛んでいる。ホテル内部が強烈に和風な作りとなっている。あちこちに鎧と兜が飾られていたり、兵士たちが弓矢で攻撃してきたり。この手の日本イメージの誇張は必要な要素なのだろう。ラスボスとして登場した主席連合のトップは指示命令をするだけで殺し屋としての実力はない。真のラスボスは盲目のケインという殺し屋だ。
■ストーリー
裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。 組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる・・・。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?
■感想
ジョンウィックがひたすら世界中の殺し屋から狙われる物語だ。主席連合が超巨大組織であり、NYのコンチネンタルホテルを破壊してしまう。それまではコンチネンタルホテルこそが、アンタッチャブルな存在としてイメージしていたが、それよりもさらに上がいるということだ。
ジョンが逃げた先は大阪コンチネンタルホテルだった。ここで前作ではコウジと最後に激しい剣での戦いを繰り広げていた。今回は仲間となりコウジがジョンを守るような形となり、ジョンを守ったことによりコウジはケインに殺されてしまう。
盲目の殺し屋ケインが本作のラスボスだ。ジョンとは昔の知り合いであり、お互いが戦うことは避けてきたのだろう。コウジとジョンとケインは殺し屋としての仲間であり、仲間同士で殺しあっている。ケインは盲目でありながら無敵の強さを発揮している。
どう考えても目が見えないことは不利でしかないのに、それを感じさせない強さがある。目が見えないにも関わらず、離れた敵を撃ち殺している。歴戦のつわものたちと盲目のケインが戦うと、あっさりとケインが勝利するのはやりすぎのような気がした。
ラストはジョンとケインの一対一の戦いとなる。ある程度オチは想像できた。そして、主席連合のトップは最後に殺されてしまう。本作のメインはストーリーではなく、ジョンの戦いっぷりだろう。3時間近い作品の中で、2時間は戦いのシーンが続いていく。
それもほぼジョンがひとりで大量の殺し屋たちを相手に大立ち回りをするだけだ。ワンパターンではあるが、戦いのバリエーションが複数あるのが良い。特に車がビュンビュン行きかう中で、車にはねられながら殺しあうのは圧巻だ。
強烈なインパクトのあるシリーズだ。