ジウ2 


 2026.5.12      ジウの強さとカリスマ性 【ジウ2】


                     
新装版 ジウ2 警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫 ほ17-15) [ 誉田哲也 ]
評価:3.5
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■ヒトコト感想
「ジウ」から続く作品。当然ながらジウを読んでいないと意味がわからない部分がある。今回はジウを支援する存在が明らかとなる。そして、ジウの怪しさは増していき、そのカリスマ性もアピールされている。誘拐された少女がジウに魅了されていく。一方で伊崎はジウと出会うことになり、そしてジウと対決する。美咲のパートは特別な変化はなく、事件を追いかけジウ周辺の奇妙な出来事をなぞるような形となる。

強烈なのは、ジウの仲間の中に、殺された雨宮がいたということだ。どのような経緯で雨宮がジウの仲間になっていたのかは描かれていない。そして、そのことは伊崎にもかなりのショックを与えたことだろう。次巻では伊崎も同じようにジウの仲間となった状態となるのだろうか。。。

■ストーリー
連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、〈新世界秩序〉という巨大な闇の存在に気づき、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査は特殊急襲部隊を離れ、所轄に異動するが、そこにも不気味な影が迫っていた!

■感想
ジウを追いかける警察組織。そしてヤクザも同じくジウを追いかけ続けている。ジウの新たな誘拐事件と美咲たちの動きが交互に描かれたかと思うと、謎のヒロポンを売買する人物の幼少期の物語が描かれている。

最初は誰のことを描いているのか不明だったが、最後にはこの人物が出世し不動産王になりジウの後継人となるとわかる。ある意味、ジウを傷つけていた人物ではあるのだが、最終的にはジウに魅了されていく。ただ、この段階でもジウの出自が明らかとなることはない。

伊崎は前回の活躍で出世し、所轄に異動することになる。ここからジウを追いかけるためにフリーライターと共に歌舞伎町に入り浸ることになる。そこからジウと出会い対決することになる。ジウと伊崎の対決では、伊崎があっさり勝つのかと思いきや…。

ジウが伊崎を圧倒する。その理由は、別のパートでジウの後継人がジウに攻撃を加えていた時に、ある日突然覚醒したジウの動体視力に秘密があった。ジウのカリスマ性と共にジウの異常さも描かれている。ジウの思想に惹かれる者があとをたたない。

ラストでは別の引きこもり事件の結末が描かれている。これもジウ一味の一人が人質をとって立て籠もっているのだが…。SITが突入した瞬間に大爆発が起こる。この流れで隊員が減ったことで伊崎がSATに復帰することになる。

ジウとの闘いに敗れた伊崎に衝撃的な事実が告げられたとはいえ、そこから伊崎が洗脳されることになる理由は次巻で語られるのだろう。あの優秀な雨宮がジウの一味だった。結果的に雨宮は別のジウの一味に殺されてしまう。ジウの一味らしくない人質をかばっての死なので意外でしかない。

次巻が楽しみだ。



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