アイス・ロード:リベンジ


 2025.11.13     巨大なバスでネパールの奥地の移動は厳しい【アイス・ロード:リベンジ】


                     

評価:3

■ヒトコト感想
前作「アイス・ロード」の続編となってはいるが、アイスの要素はない。リーアム・ニーソンが主演というだけで、ほぼ別物と言っても過言ではない。唯一の共通点としては、前作がトラックの運転だとしたら今回はバスということで大型の乗り物を駆使するという点では同じなのかもしれない。

弟の遺灰を撒くためにエベレストに登ろうとするマイク。ネパールの地でトラブルに巻き込まれて、バスで激しい戦いを繰り広げる。ネパール奥地の村でのダム建設の利権に絡む問題のようだ。現地のガイドであるダニーが元兵士であったりと戦う要素はそろっている。マイクたちを追いかける組織の者たちは、間の抜けた追跡をして、マイクたちを捕まえるチャンスをたびたび逃しているのが印象的だ。

■ストーリー
氷の道“アイス・ロード”の任務を終えた大型トラック運転手マイク・マッキャンは亡き弟の遺言どおり遺灰をエベレストにまくためネパールを訪れる。急峻な“天空への道”を擁する標高3500メートル超の高地を横断する観光バスに山岳ガイドと乗り込むが、その車内で傭兵集団に遭遇し、自分たちと他の旅行客、そして地元の村を守るために懸命に戦う。

■感想
マイクは弟の遺灰をエベレストに巻くためにネパールへやってきた。バスの移動中にトラブルに巻き込まれバスジャックに遭遇してしまう。アイスロードというタイトルがついてはいるが、まったくアイスはない。

雪や氷はなくバスで逃亡するのみ。大型の乗り物によるカーアクションとしては同じなのかもしれないが…。ネパールの山奥の村に行くために大型バスは適していない。そのため、様々な困難に直面している。ガードレールのない急な坂道を下るためにウィンチのようなものをつけたりと様々な工夫が道中に存在する。

マイクたちを追いかける勢力は、勢いはよいが大事なところで取り逃している。整備されていない道を移動するバス。追いかけるのはRVなので、当然早いのだが…。橋のない谷を渡るために、クレーンで持ち上げて向こう岸まで渡仕組みがある。

バスがゆっくりとクレーンにつるされて向こう岸にわたる場面で、敵はやってくるのだが…。激しい銃撃戦のあとに、クレーンの制御をいったん戻すが、またマイクに操作されてしまう。そのままマイクがいなくなっても眺めているだけ。なんだか間抜けすぎる追っ手たちだ。

オーソドックスというか定番的というか、元軍人のダニーにひとつだけ格闘の型を習った若い女の子は、追っ手の凄腕の女殺し屋と戦った際にボコボコにされてしまう。そこで唯一の習った型を披露して女を倒している。誰もが想像するわかりやすい展開だ。

これがザ・ハリウッドのアクション映画としての面白さなのかもしれないが…。タイトルからして期待したような雪や氷に囲まれた場所での激しいカーチェイスではない。

続編を期待した層には厳しいだろう。



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