GOTHAM/ゴッサム ブルーレイ コンプリート・シリーズ [ ベン・マッケンジー ]
評価:3
■ヒトコト感想
「バットマン」の正義の象徴でもあるゴードン刑事の青年時代を描いた作品。バッドマンシリーズを見ている人にとっては、ペンギンやキャットなど、その後のシリーズに登場してくるであろう人物が出てくるので、ファンにはうれしい展開だろう。ブルース・ウェインの両親が殺害される場面から物語はスタートする。
バットマンを見ている人たちにとっては、ジョーカーがすべての元凶だと知っている。若きゴードンは実直なまでに誠実な捜査を続ける。ベテラン刑事のハービーの、なんでもありなやり方や、ゴッサムシティだからという独特な文化に戸惑いつつも、自らの信念を曲げることなく正義の捜査を貫こうとする。恐らくだが、これから悪訳たちのバックグラウンドも語られることだろう。
■ストーリー
ゴッサム・シティの名士であるトーマス・ウェインとその妻マーサが幼い息子の目の前で殺害された。ゴッサム市警の新米刑事ジェームズ・ゴードンと、パートナーのベテラン刑事ハービー・ブロックが現場に駆けつけると、そこには両親を失った12歳の少年が恐怖に震えていた。そして彼こそが、後に最も愛されるダークヒーローの一人となるブルース・ウェインだった。ゴードンとブロックは、ゴッサム地区でホームレスの子供たちをターゲットにした児童人身売買組織の調査に乗り出す。組織は誘拐した子供たちを施設に送り込んでいるが、その中には、ある情報をゴードンに提供しようとするセリーナ・カイルがいた。
■感想
若きゴードンの紹介物語だ。ゴードン目線の物語なので、基本的には事件の解決がストーリーの主軸となる。のちにキャットウーマンとなるであろう女の子が登場し、ブルースウェインの両親が殺された場面を目撃したりもする。
ゴードンとコンビを組むのは不正や賄賂は当たり前。ゴッサムシティでの刑事の仕事をしっかりと理解したベテラン刑事のハービーは、生真面目なゴードンとのコンビに苦慮うしている。取り調べ中に容疑者を殴るハービーを違反だといさめるゴードンはあまりにも浮いている。
フィッシュやファルコンというゴッサムシティの凶悪なマフィアたちとの関わりもでてくる。ウェイン夫妻殺害の容疑者を逮捕したかと思いきや…。それは偽物だった。偽物をつかまされたゴードンは、そのまま不正を働いたということで告発されそうになる。
ペンギンがそのあたりの情報をリークしたということで、マフィア内部でペンギンが粛清されることになる。ハービーからの命令でゴッサムの掟に従うならペンギンを殺害する必要があると脅されるゴードン。ゴードンの機転を利かせた行動でペンギンは生き残ることになる。
謎の勢力が動き出す。ホームレスの子供たちだけを誘拐する勢力。何を目的として子供たちを集めているのか。まだ、ジョーカーの存在は明らかとならない。バットマンシリーズは悪役の個性豊かな魅力があるので、そのあたりのまだ発芽する前の悪が登場しそうな気がした。
ゴードンがどこまで正義を貫き続けるのか。ゴッサムシティのしきたりに背きそうなゴードンの存在。このままゴードンは自分の信念を貫き通そうとすれば、いずれ排除されるのは目に見えている。
これから、ゴードンに対して強い味方がでてくるのだろうか?