劇場版 おいしい給食 卒業 [ 市原隼人 ]
評価:3
■ヒトコト感想
おいしい給食シリーズの劇場版第2弾。前に見た「Road To イカメシ」よりもひとつ前の作品となるのだろう。甘利田が赴任先の中学で奮闘する。相変わらず給食に対する愛がすさまじい。今回は、給食を健康的な食事とすることに熱を燃やす給食センターの係員との対決となる。健康を第一に考え、おいしくない給食となる。生徒たちが給食の時間に笑顔が消えていく。
甘利田自身も給食に対しての熱量が高いだけに、おいしくない給食は許せないのだろう。教育委員会のお偉いさんと対立し、飛ばされた結果が「Road To イカメシ」の舞台となった中学校なのだろう。卒業を間近に控えた中学生たちがまずい給食を食べさせられるのは我慢ならない。なんかちょっと感動する流れとなっている。
■ストーリー
1986年、秋。黍名子中学で3年生の担任を持つ甘利田は、受験シーズンに突入するにも関わらず、給食の献立表のみを気にしていた。学年主任の宗方早苗はそんな甘利田に呆れつつ、彼女自身もある悩みを抱えていた。そんなある日、甘利田にとって受験以上に気になる事件が浮上する。給食メニューの改革が決定されたのだ。不穏な空気を察知した甘利田は、給食を守るために立ち上がる! 果たして受験は?卒業は?進路は?そして、中学最後のうまそげ対決、勝者はどっちだ!?
■感想
甘利田の給食に対する愛は相変わらずであり、この極端な給食愛がすさまじいインパクトがある。このシリーズのファンはこれを楽しみにしているのだろう。コンビを組む女性教師も毎回異なっているが、甘利田に対して興味を示しているようでもあり、微妙な関係でもある。
甘利田を演じる市原隼人は、このキャラクターでずいぶんと俳優としての幅を広げたのではないだろうか。イケメン俳優が、3枚目キャラをやる。給食以外のことに関しては必要以上に厳しいので、実際にこんな教師がいたら生徒たちには嫌われているだろう。
受け持つ生徒たちは中学3年なので、給食は最後となる。その最後の給食がまずい給食になるのは…。給食メニューの改革が決定され、味よりも子供たちの健康を第一に考えるメニューとなる。予算が決まっている中での改革となると、味は二の次にされてしまう。
給食に命を懸けている甘利田からすると、到底許されることではない。同じく給食に命をかけている神野も…。進路相談の場で、神野は教師になるという。それは社会人になってからも給食を食べたいからという不純な動機だ。同じ理由で甘利田も教師になっているのは神野にバレている。
おいしくない給食を食べる生徒たちの顔は暗い。意図せずして、まずい給食になっていまったことを後悔する給食センターの係員。甘利田が給食の魅力について熱弁する。これが妙な迫力がある。母親の食事がまずいからと、給食だけが楽しみであり、給食を食べたいからと中学校の教師となる。
最後の給食なんてのは特別感が強い。時代的にあえて80年代にしているというのが、見る者にノスタルジックな気持ちにさせるのだろう。これが令和の給食なんてことになったらこれほど感動しないだろう。
シリーズとしての面白さが凝縮されている。