劇場版 呪術廻戦 0 ノベライズ (JUMP jBOOKS) [ 北國ばらっど ]
評価:3
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■ヒトコト感想
映画の「呪術廻戦0」はすでに見ている。そのノベライズということで、原作漫画も読んでいるので違和感なく楽しめた。本作を読みながら漫画のコマを思い出し、映画版の映像も思い出しながら読んでいた。乙骨が自分にとりついた呪いを恐れるくだり。そして、五条悟の存在。すでにおなじみとなったキャラクターたちばかりなので、違和感なく楽しめた。
特筆すべきは、百鬼夜行での五条を足止めする役目のミゲルの存在だろう。漫画の本編では夏油とミゲルがなぜここまで親しくなったのかなどは描かれていない。そして、五条を足止めするほどの実力者ではあるが、結局のところ本編漫画でもミゲルの実力はそこまで表現されていない。ラストで乙骨と仲良くしているというのがポイントかもしれない。
■ストーリー
高校生の乙骨憂太は、「呪い」となった幼なじみ・祈本里香に憑かれ苦しんでいた。そこに最強の呪術師・五条悟が現れ、憂太を“東京都立呪術高等専門学校”へと導く。「呪い」を祓うために「呪い」を学ぶその場所で、憂太は里香の呪いを解くことを決意し、同級生の禪院真希・狗巻棘・パンダとともに呪術師として歩みだすのだった!
■感想
乙骨のための物語だ。乙骨にどのようなバックグラウンドがあり、強力な呪力をもつことになったのかが描かれている。ここから乙骨の才能が開花するのだが…。本編漫画を読んでいる身からすると夏油はもう少し優遇されても良いような気がした。
青春時代の夏油と五条の関係性やキャラ立ち具合から考えると、本作での夏油はもっと強さやキャラ的なインパクトがあっても良いような気がした。五条は本作では、わき役扱いであり本編漫画で十分すぎるほど活躍しているのでよいのだが…。
百鬼夜行での京都側を守るメンバーが、本編に登場してキャラクターたちというのも良い。本編の主人公である虎杖がいない状態での京都高のメンバーたち。乙骨がまだ覚醒する前であり、これから乙骨が覚醒して関係性ができてくるのだろう。
夏油の目的が呪いである里香を手に入れることだけ。それさえできれば、あとはどうでもよいという考えなのだろう。ひとつ疑問がわいたのは、この時代にも存在したはずのスクナの指についてはまったくふれられていないということだ。
映画版や漫画版を見ているので、すんなりと入り込むことができ、楽しむことができた。夏油と五条の青春の思い出がある中での悲しい結末というのも伝わってきた。結論はわかっていたのだが、夏油が改心し五条と和解し乙骨たちと協力して、その後に登場する両面宿儺との対決というのも面白いのかもしれない。
となると、ケンジャクは誰の肉体にとりつくのか?という問題は発生するのだが…。小説版として漫画とは異なる世界があってもよいような気がした。
劇場版を見ている人でも楽しめる作品だ。