藤本タツキ17-26 エピソード1,2,3,4


 2026.2.9     藤本タツキの絵の練度の変化がわかる【藤本タツキ17-26 エピソード1,2,3,4】


                     

評価:3

■ヒトコト感想
藤本タツキが17歳から26歳までに描いた作品を短編アニメとしてまとめた作品。それぞれ藤本タツキの絵の練度がわかるような絵柄となっている。今の「チェーンソーマン」のキャラとそっくりな絵柄の作品もあれば、まったく藤本タツキの作品とは思えないような絵柄のキャラクターもある。

くだらないギャグ風な展開もあれば、シリアスな展開もある。チェーンソーマンを彷彿とさせるような残虐性があるのは間違いない。当然ながら、短編としてのレベルの差もそれなりにあるのは間違いない。エピソード1の「庭には二羽ニワトリがいた」は、絵柄やアニメの構図やクオリティ含めて、強烈なインパクトがあるのは間違いない。藤本タツキは「チェーンソーマン」と「ルックバック」だけのイメージがある人は見てみるとよいだろう。

■ストーリー
2019年、人類と宇宙人の間で始まった戦争は、宇宙人が持つ強力な「変形」により人類の敗北に終わった。わずかに生き残った人類は地球で散り散りとなり、既に滅亡したという噂まで流れていた。宇宙人は人類が残した文化を気に入り、地球に住み着いてかつての人類のような生活を送っている。そんな世界に暮らす宇宙人の学生・陽平は、飼育係として学校で二羽のニワトリを世話していた。だが、このニワトリたちにはある秘密が……。

担任の川口先生に強い想いを抱く学生・佐々木。川口先生を見るだけで胸が高鳴り、ついには彼女を神様と崇めるまでの心酔ぶりである。春休みの補習も、川口先生に会いたいがために自主的に参加してしまう。そこに拳銃を持った男が乱入してきた! 彼は川口先生の高校時代の同級生・桑野。過去に川口先生に振られた腹いせに、生徒たちを人質にある要求を突きつけてきた。川口先生のため、佐々木は銃を向けられながらも立ち上がる!!

高校卒業を翌日に控えた生徒会長・伊吹は、これまで生徒会を支えてくれたユリを下校に誘う。海外大学への進学を決めた伊吹にとって、これはユリと過ごす最後の時間であった。長年秘めてきた恋心を彼女に伝えるため、伊吹は強い決意とともにユリと学校を出ようとするが……。様々な障害が現れては、伊吹たちの下校を阻む! 「それどころではない」伊吹は、ユリに想いを告げることができるのか幼少期より親に虐待されて育った少女は現在、「殺し屋シカク」としてその名を馳せていた。

シカクの評判を聞いた吸血鬼・ユゲルは、3500年にも及ぶ不死の生活に退屈し、シカクに自分を殺すよう依頼する。しかしシカクの力をもってしても、ユゲルの依頼に応えることはできなかった。仕事から戻ったシカクの頭の中は、自分の存在を初めて許容してくれたユゲルのことばかり。彼女の胸を苦しめるこの強烈な感情とは……。

■感想
「庭には二羽ニワトリがいた」は印象的だ。地球が宇宙人に支配された世界で、ニワトリの着ぐるみを着ていれば、宇宙人に食べられなくてすむ。人間は宇宙人に食べられ続け、滅びる寸前のような状態だった。そこから、宇宙人がまるっきり人類と同じような生活をしているのが面白い。

高校生と幼馴染との淡い恋愛模様なども含めた物語となっている。宇宙人の中には、人間にシンパシーを覚え、人間を助けようとする者も存在する。そんな中で、よだれを垂らして人間を食べたいと思う宇宙人も存在する。

「佐々木くんが銃弾止めた」はまるっきり藤本タツキっぽくない。くそ真面目な学生が担任の先生である川口先生に恋をする。そこに拳銃を持った暴漢が教室に押し入る。川口先生の同級生だった男の桑野だった。川口先生は生徒たちを助けるために桑野とセックスすることを選ぶのだが…。

佐々木のぶっ飛んだ行動が良い。川口先生のことを女神として心酔しており、確率を勝手に下げているだけと考えている。その気になれば、なんでもできるという考え方で桑野が発射した銃弾を素手で受けてしまう佐々木がすさまじい。

「シカク」のメインキャラであるシカクは、まさにチェーンソーマンのマキナそのままの見た目をしている。幼少期から生物を殺すことに躊躇がなく、親にダメと言われたからやめているだけ。やることの根本の問題については何一つ理解していない。

シカクは殺し屋として有名となり、吸血鬼を殺すように依頼されたのだが…。シカクは心のない殺し屋としての動きをするだけ。やがて、吸血鬼となり何百年も生き続けることになる。シカクのキャラの特殊さが本作のメインなのかもしれない。

藤本タツキのファンの意外な一面が見られるかもしれない。



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