REC/レック(Bluray Disc)/マニュエラ・ヴァラスコ,フェラン・テラッツァ,ホルヘ・ヤマン,ジャウマ・バラゲロ(監督、脚本),パコ・プラザ(監督、脚本)
評価:3
■ヒトコト感想
「ブレアウィッチプロジェクト」から始まったリアル感を出すためのカメラ映像メインの物語。「クローバーフィールド」などもあるが、新たなシリーズとなるのかもしれない。テレビのリポーターとカメラマンという役柄で消防隊の取材ということで現場に同行する。アパート内部で暴れている女性がいるとのことだったのだが…。そこには血まみれな太った中年女性がいたのだが…。
アパートが外部から閉鎖され脱出できないようにされてしまう。外から警察に封鎖されている。何かしらこのアパートで病原菌が蔓延しているということなのだが。ゾンビなのか何なのか。テレビカメラを通して伝わるパニック具合がすさまじい。分かってはいても驚いてしまう映像が目白押しだ。
■ストーリー
2007年。スペイン、バルセロナ郊外。ローカルTV局の若い女性レポーター、アンヘラはカメラマンと共に消防隊の密着取材をしていた。深夜、老婆の叫び声を聞いたという通報を受けて現場アパートに急行すると、そこにはこの世の者とは思えぬ老婆の姿があった…。その後、突如、封鎖されるアパート。その中で拡がり出す“ある病原菌”。閉ざされた空間で、究極の恐怖に直面することとなった人々には、隠れ、逃れ、必死に生き残ろうとする以外、術がなかった。
次第に露わになる謎、明らかになるほど増していく恐怖の出来事を克明にカメラはとらえ続ける。女性レポーターとカメラマンが最後の一瞬まで記録しようとしたもの。それは、逃げ場のない、戦慄の事実。
■感想
若い女性リポーターは楽しみながら消防隊を取材していたのだが…。消防隊と共に現場に駆け付けると、その場の凄惨さに絶句する。血まみれの女性は発狂しながら警察官のひとりに噛みつく。首筋をかまれた警察官は血まみれとなり昏睡状態となる。
ここからの変化がすさまじい。アパート全体が外部から封鎖され出ることができない。住人たちは不安な表情を浮かべ、テレビの取材を続けているが、明らかに現場はパニック状態となっている。どんな状況でもテレビカメラを決して離さないカメラマンがすさまじい。
謎の病原菌が蔓延しているということで、アパートからでることができない住人と警察と消防隊とリポーター。その一部始終をカメラマンが撮影している。中盤から、噛まれると感染する病気と判明し、まるでゾンビのように死んだはずの女が生き返ったりもする。
テレビカメラを通して、画角が変わった瞬間に目が血走った女が襲い掛かってくる。極めつけは、それまでは扁桃腺で熱がでていたという小さな女の子が、次のタイミングでは目が血走って母親に噛みつこうとする幼女の姿が映されている。
次々とゾンビのようになっていく住人たち。アパートの最上階に何かしら秘密があるのだが…。最後の最後まで謎は謎のままだが、圧倒的な恐怖感がある。暗闇の中でガリガリに痩せて目を血走らせた女がフラフラと歩いている。恐ろしすぎる。
カメラ目線でしかないのだが、最後に生き残ったレポーターが怪物に引きずられていく場面はトラウマになりそうだ。テレビのレポーターが突如として不運な現場に立ち会うのはあり得ることだが、そこからの巻き込まれ具合がすさまじい。
続編があるようだが、2も見るだろう。