【中古】 7番房の奇跡/リュ・スンリョン,パク・シネ,カル・ソウォン,イ・ファンギョン(監督、脚本),イ・ドンジュン(音楽)
評価:3
■ヒトコト感想
知的年齢が6歳程度であるイ・ヨング。幼い娘のイェスンと幸せに暮らしていたのだが…。知的障碍者が冤罪で刑務所に入れられる物語だ。まず最初にヨングが幼い娘を育てているという設定自体に違和感を覚えてしまった。知的年齢6歳の父親であれば、すぐに娘が父親を超えてしまうだろう。その設定の違和感を無視して、知的障害があることで冤罪を受け入れてしまったという部分だけを見ると納得できる。
父親の頼りなさをイェスンが補っているのだろう。7番房の囚人たちがヨングの味方となる過程は面白い。そして、囚人たちが協力してヨングの望みをかなえてあげる場面は良い。なんだか突飛な設定ばかりではあるが、知的障害があるための純粋さが感動を引き起こしているのは間違いない。
■ストーリー
知的年齢が6歳の父親ヨングと、しっかりものの6歳の娘イェスンは2人仲良く幸せな暮らしを送っていた。ところがある日、ヨングは殺人の容疑で逮捕されてしまう。被害者は警察庁長官の幼い娘で、それは不慮の事故だったが、ヨングの行動が勘違いを生み、彼が無実を説明できないことから犯人にされてしまう。刑務所に送られたヨングは、イェスンに会えずつらい毎日を送っていた。ヨングと寝起きを共にするうち、同じ房の刑務所仲間たちはヨングが殺人などできるわけがないと確信していくが、裁判は彼に不利な状況だった。そんなある日、ヨングに命を助けられた7番房の房長と仲間たちはヨングとイェスンを会わせるためにある計画を思いつく…。
■感想
ヨングはイェスンと貧しいながらも幸せな生活を過ごしていたのだが…。警察庁長官の娘が誤って転倒した場所にヨングが居合わせており、ヨングは娘を助けようと救命救急活動を行うのだが、それが幼女に対するいたずらだと勘違いされることになる。
不幸な偶然が重なりヨングは刑務所に入れられてしまう。知的障碍者がゆえに、正しく自分の正当性をアピールできない。この部分だけは世の中によくあるパターンなのかもしれない。不当に他者から誤解されるパターンも多いのだろう。
裁判の場でヨングは身の潔白をアピールするチャンスがあったのだが…。このあたり、7番房の囚人たちと協力してヨングの無実を証明しようとする。刑務所の課長ですらも、ヨングの無実を信じているのだが…。ヨングの気の弱さとイェスンが何かされるのではないか、という恐怖からやってもいないことを認めてしまい死刑の判決を受けることになる。
このあたりの急転直下はすさまじい。タイトルからすると、最後には一発逆転の奇跡が起こり、ヨングの無実が証明されるものと思っていたのだが…。
死刑が確定してからも、同じ房の囚人たちはヨングに協力していく。イェスンとヨングが一緒にいる時間を増やすために協力し続けるのだが…。あり得ない展開が続く。勝手に刑務所内に子供を呼び寄せてうまい具合にイベントに紛れ込ませている。
あまり細かいことを考えず、単純に親子愛を見る物語なのだろう。知的障害の父親と娘というのは「アイアムサム」でもある定番パターンだ。ラストでは立派に成長したイェスンが父親の冤罪を晴らすという王道パターンとなっている。
設定は置いておくとして、感動物語であることは間違いない。