ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー [ マイケル・ジェレニック ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
あのスーパーマリオが映画化された。お決まり通りハリウッドのCG作品ではあるのだが、世間では大人気だったようだ。なんとなくだが、ハリウッドの「ミニオンズ」のような雰囲気がある。マリオのキャラを使いマリオのストーリーを踏襲しているのだが、特別な面白さはない。マリオカートやマリオオデッセイなどのゲームをやっている人にとっては、ゲームのシーンやアイテムと被るような箇所があるので楽しめる。
ただ、ゲームを全くやらない人にとっては、なんてことないマリオの映画でしかない。定番としてピーチがクッパに捕らえられ、マリオが助けるというパターンではない。ルイージが捕らえられているというのが少し新しいのかもしれない。
■ストーリー
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた世界。はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
■感想
どの層に刺さったのだろうか。ゲーム好きの子供なのだろうか?ゲームをよくやる子供であれば、マリオカートのあのシーンが映画に登場するだとか、マリオのあのアイテムや敵キャラが登場しているということで楽しめるのかもしれない。
ゲームをやらない大人が見ると、ただのCGアニメ映画のようにしか見えない。マリオとルイージが水道管工事の仕事をしており、キノコ王国に迷いこんだことでクッパと戦うことになる。マリオたちの家族が登場してくるのも違和感しかない。
マリオがキノコのことが嫌いといのは意外だった。無理やり嫌いなキノコを食べて体を大きくしたり…。ピーチのアクションが素晴らしいのは、ゲームの影響なのだろう。ピーチもプレイヤーキャラになったので、昔のようにただクッパに捕らえられマリオの助けを待つだけではない。
ピーチから積極的に攻撃したりもする。ファイヤーフラワーだけでなく、氷のフラワーがあるというのは知らなかった。どうやら、これも昔のマリオにはない新しいアイテムらしい。猫に変身するのも新しいマリオの要素だ。
ハリウッドのCGアニメの雰囲気が強い。なぜこのマリオがヒットしているのか不明だ。誰もが想像するようなストーリー展開であり、途中でマリオカート風な激しいカーチェイスがあるのは、ハリウッド映画の定番なのかもしれない。
ルイージが全くといってよいほど活躍しない。チコやペンギンなどの新キャラが登場したりと、あくまでもゲーム好きをターゲットとしている。何も知らない人にとっては苦痛でしかないかもしれない。ゲーム好きのための映画だ。
マリオ好きにはおすすめだ。