ミニオンズ


 2017.12.27      ミニオン語がなぜか理解できる 【ミニオンズ】

                     
ミニオンズ [ サンドラ・ブロック ]
評価:3

■ヒトコト感想
怪盗グルーのミニオン危機一髪」の前にあたる物語。ミニオンがどのようにして生まれ、どのような存在意義があるのか。人類が誕生する前から存在し、最悪なボスの仲間になることがミニオンの目的だ。「怪盗グルー~」では、ミニオンが何者かまったくわからなかったが、本作を見てなんとなくわかった。

ただ、人間から見るとヘンテコな黄色い小人なのだが、他の人間がわりと当たり前にミニオンを受け入れている。ミニオンが違和感のない世界で、ミニオンが激しいドタバタをくりひろげる。ミニオンはミニオン語を話す。これがむちゃくちゃな言葉なのだが、なぜか意味がわかる。ミニオンの可愛らしい姿とコミカルな行動についつい見入ってしまう。

■ストーリー
黄色い謎の生物ミニオンは、人類が誕生する遥か昔から存在した!? 彼らの生きがいは、その時代の最強で最悪なボスの仲間になること。しかし、そのボスたちの命はなぜか長続きしない。いつしかそんなボスはいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を失いつつあった。ミニオンたちの滅亡の危機が迫る1968年(怪盗グルーに出会うまであと42年! )、3人のミニオン ―ケビン、スチュアート、ボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。

■感想
その時代で最強のボスの仲間になることを無上の喜びとするミニオン。そもそものミニオンの成り立ちが興味深い。バナナが好きで、生物としての営みをどうしているのかだとか、死ぬのか?なんていう疑問を超越した存在なのだろう。

小さくて黄色い生物。普通に考えると現代人がミニオンを見たら驚くはずだが、何の問題もなく受け入れている。奇妙なミニオン語も、言葉の意味はわからないが、ニュアンスで伝わるからすごい。ミニオンのキャラとしての特殊な状況というのは、それなりにインパクトがあり目を引く部分だ。

最強最悪のボスに仕えるミニオン。イギリスの女王から王冠を手に入れようとする。コメディの要素が多数あり、イギリスを皮肉ったような笑いがある。基本的にはコメディとしての面白さがメインなのだろう。あちこちに散りばめられている小ネタに笑えるかどうかは、ある程度知識が無いと辛い。

子供がこの小ネタに気づくことができるか…。ミニオン以外のキャラクターも特徴的で面白い。極端にイギリス愛が強い人ならば、バカにされたとして怒りがわいてくるかもしれない。

ラストではミニオンが大活躍する。そして、怪盗グルーへとの繋がりもしっかりと描かれている。最強最悪のボスがやられたら、次のボスへとついていく。現代社会へと入り込んだミニオンが最強最悪と認識するポイントもちょっと違うと思うのだが…。

ミニオンが何者なのかは最後まで明らかとならない。ただ、強烈なミニオンのキャラは見ていて楽しくなる。そして、いつの間にかヘンテコなミニオン語も理解できているような気持ちになってくる。

ミニオンファンは外せない作品だろう。



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