ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE [ ブルース・ウィリス ]
評価:3
■ヒトコト感想
特殊能力をもつ者たちばかりを収監する刑務所。その刑務所内部では特殊能力が使えなくされている。本作のメインは囚人たちの様々な特殊能力だ。主人公の男は、相手の心に共感するという特殊能力でまったく害はない。他の囚人たちのインパクトが強すぎる。口からインフルエンザのような菌を吐く男。片目からレーザーのようなものを出す男。
体についた傷が自然に治癒する男。究極は首を切られた状態でも特殊能力で首から上が生えてくる男だ。刑務所内部の伝説の天才ローブが何かを企んでいる。ローブの特殊能力は最後まで隠されている。ラストで衝撃の特殊能力で刑務所を脱出しているのが良い。「ザ・ボーイズ」のような特殊能力と比べると少し全体的にチープだ。
■ストーリー
名だたる特殊能力を持つヴィランが集結!世界中が“パルス”と呼ばれる災害に見舞われ、主要都市も荒廃し暴動が発生。急性放射線症候群で数十億人が死亡し、遺伝子の突然変異で特殊能力を持つ“超人類”が誕生した。アメリカ政府は、社会の安定を守る為、超人に対する法を整備。超人たちを収容する専用の刑務所、“サン・ティブロン”が造られた。しかし、そこでは、能力を悪用しようとする人間たちのエゴと、能力者同士の対立が渦舞いていた…。特殊能力者たちのなかでも際立った天才、ジュリアス・ローブこと通称“ザ・ローブ”(ブルース・ウィリス)は能力者たちの解放を求め立ち上がる…。
■感想
世界中から特殊能力をもつ者たちが続出した。冒頭で、いきなり特殊能力をもつ者たちの戦いがある。まったく銃弾でダメージを受けない防弾男や、とんでもないパワーで相手を倒す男など、普通ではない者たちを印象付けている。
それらの者たちが収監される刑務所は、特殊な機器をつけることで特殊能力が使えなくなる。看守たちは囚人たちを電気によりおしおきすることができる。この刑務所の所長が曲者でローブを目の敵にしており、ローブに金を要求したりもする。
刑務所内部でのゴタゴタが本作のメインだ。特殊能力をもっていた者たちが刑務所で肉弾戦を行う。看守たちは囚人たちを制御するために電気を流したりもする。見た目で明らかに怪物な者たちもいる。一番驚いたのは医務室で首から先がない囚人が寝ていた部分だ。
ただの死体かと思いきや、これから首から先が生えてくるらしい。特殊能力が使えないように制御されているが、使えるようになると大混乱になるのは想像できた。ローブが何かしら怪しい企みをしているのが印象的だ。
電気を操る特殊能力の男が暴れまわる。が、結局は看守たちに制御されてしまう。ラストで特殊能力を抑えていた機器がローブにより無効化されてしまう。驚きなのはその手段が、WIFIのパスワードと同じパスワードがすべてのシステムに適用されていたため、ローブが簡単にハッキングできたということらしい。
ここからローブの特殊能力により所長とローブの精神が入れ替わってしまう。ローブは署長として刑務所を退職し、所長はローブの身体で独房に入れられてしまう。
ラストの展開は爽快だ。