スカイ・クロラ


 2024.11.25    戦闘機のドッグファイトが見どころが【スカイ・クロラ】


                     
スカイ・クロラ [ 菊地凛子 ]
評価:3

■ヒトコト感想
森博嗣原作のアニメ映画。原作を読んだ印象では鋭利な刃物のような印象があった。子供の姿のままのキルドレのカンナミ。戦闘機のパイロットでロボットのようにあまり感情を表にださないカンナミ。原作小説では戦闘機の描写が印象的ではあったが、本作もすばらしいドッグファイトが描かれている。主人公たちの絵柄が少し思い浮かべていたものと違うのだが、無機質で冷たい感じのするキャラクターなのは間違いない。

人間味のないキャラクターはいつ死ぬかわからない戦闘機のパイロットとマッチしているのだろう。エースパイロットであるカンナミが、ラストで敵のエースであるティーチャと激しい闘いを繰り広げる。本来は続編のある作品なのだが…。

■ストーリー
現代に似たもう1つの世界。戦争がショーと化した平和な時代で、とある戦争請負会社に勤める青年はヨーロッパの前線基地に配属される。思春期の姿のままで奇妙な宿命を背負った彼は、キルドレと呼ばれる戦闘機パイロットだった。そんな中、彼はかつてエース・パイロットだったという女性司令官と出会い、心惹かれていく。

■感想
原作の雰囲気がそのまま映像化されている。思春期の姿のまま永遠の子供である人種のキルドレ。エースパイロットであるキルドレのカンナミは基地での生活や元エースパイロットの女司令官である草薙と出会い変わっていく…。

主人公のカンナミはどこかロボットのような印象がある。感情の起伏がほとんどなく、冷静に受け答えをする。パイロットとしては理想的なのかもしれない。戦闘機での戦いでは素晴らしい戦闘機のコントロールで敵を殲滅する。相手の戦闘機に人が乗っていることを認識することなく無機質な感じだ。

戦闘機の映像がすさまじい。特に終盤での戦闘機同士の激しい総力戦はとんでもない迫力がある。巨大な戦艦が何機も登場し小さな戦闘機が数十機が飛び回る。この映像とラストのティーチャとの戦いが本作のメインなのだろう。

戦闘機の描写と登場人物たちの描写の違いは多少気になった。人の描写が妙にのっぺりとしている。戦闘機のリアルさに比べると並んだ時に、人だけが浮き上がってアニメ的な映像に見えてしまった。ただ、それが本作の売りのような気もしてきた。

ラストのティーチャーとカンナミの戦闘シーンは強烈だ。それまでお互いが敵を倒し続けたエースパイロットとして認識している。ティーチャの映像は登場しないが、恐ろしい戦闘機の描写はすさまじいインパクトがある。

ラストでだれも勝てないティーチャに果敢に挑むカンナミ。原作小説では続編があるのだが、アニメ映画単体としては本作で終わっている。ギルドレの秘密やその後の後日談。そして、ティーチャを詳しく描いた続編があればなおよかったのだが…。

戦闘シーンは間違いなく見どころだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp