三体 エピソード21,22


 2024.11.5     三体艦隊が地球へ向かう【三体 エピソード21,22】


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評価:3

■ヒトコト感想
とうとう明確に敵の姿が見えた。三体ゲームのエンディングで三体艦隊が地球へ向かうことまでも示している。4光年も離れた場所から地球へ到達するまでに400年かかるといわれているのだが…。史強たちがはっきりと敵の姿を認識し、世界中の作戦センターはETOに対して攻撃を加える。ここから、ETO内部の組織構造の話や、ETOのトップである総帥の話へとつながっていく。

人類よりもはるかに高い文明をもった異星人が地球へと攻め込んでくる。それを防ぐ手立てはない。光の十分の一のスピードをだせる宇宙船が地球を目指している。単純計算なら40年後に地球に到達するはずなのだが。。。最も恐ろしいのは40年前に三体艦隊がすでに地球へ向かっているパターンだ。

■ストーリー
申玉菲に突然起きた出来事に動揺する汪淼。気持ちの整理がつかない中、「三体」プレイヤーオフ会への招待メールが届く。立ち止まっている時ではないと史強に背中を押されて汪淼は会場に向かうが、そこにいたのは高難度のゲームをクリアした社会的エリートたちと、オフ会主催者の潘寒だった。プレイヤーとの質疑応答で「三体」の目的について問われた潘寒は、ある質問を参加者に投げかける。

それをきっかけにプレイヤーたちは議論を始めるが…。作戦センターは地球三体協会欧州支部の名簿を得て、大勢の会員を逮捕。「三体」サーバーが人工衛星上にあることを突き止め、電波を遮断するが、潘寒はすでにサーバーの閉鎖を済ませていた。閉鎖直前、折よくログインしていた汪淼は、三体星間艦隊が宇宙へと旅立つ様を目撃。目的地は4光年先の星系だと聞き、三体人が地球を目指しているとの確信を深める。

さらに史強、常偉思と語る中で、地球三体協会内における派閥力学と、“総帥”の存在に気づくが…。

■感想
世界の作戦センターは敵の姿をはっきりととらえた。それをあざ笑うかのように、人工衛星上で動いている三体ゲームのサーバは終了されてしまう。三体のエンディングで、三体惑星は三体人が住むには過酷すぎるということで新たな移住の地を求め、地球へと向かうことになる。

人類よりもはるかに進化した文明が400年後に地球へと攻め入ってくる。降臨派や救済派などと派閥は分かれるが、最終的には三体人によって人類が皆殺しにされることを求める者たちだけがETOに残ることになる。

敵が明確になると作戦センター側はがぜんやる気を出して勝った気でいるのだが…。400年後に到達する三体艦隊への対抗策はない。それをはっきりと認識しているのは一部の者たちだけ。ここから、どのような流れとなるのか。

ETOの総帥がはっきりとし、そこからエヴァンスの存在も明らかになるだろう。そして、エヴァンスとの対決が本シリーズのひとまずの区切りとなりそうだ。三体ゲームの中では三体人は明確な姿として描かれていないのだが、「三体X」で正しいと思われる姿が描かれている。

残り僅かとなった話数で、どのように三体を描いていくのか。智子の存在も描くのだろうか。智子をなくして400年後に攻め込んでくる三体艦隊の脅威などは描き切れない。そして、仮にシーズン2があるとしたら絶対に必要な部分だ。

三体ゲームを見事に描き切ってしまったので、ここからどのように変化していくのか。未来の話をどのようにして描くのか。そして、三体艦隊が攻め入った部分をどうビジュアル化するのかなど気になる部分は多数ある。

敵が明確になり、がぜん面白くなってきた。



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