ロケットマン


 2023.1.26     エルトン・ジョンの人生【ロケットマン】

                     
ロケットマン [ タロン・エガートン ]
評価:3

■ヒトコト感想
エルトン・ジョンを描いた作品。「ボヘミアンラプソディー」の監督が、同じテイストで有名ミュージシャンを描く。エルトンジョンがゲイであり、薬物中毒ということは知らなかった。有名な曲は聞いたことがる程度のなので、驚きは多数ある。幼少期から天才的なピアノの才能をもっており、デビューしヒットしてからアル中と薬物中毒になる。

売れたミュージシャンの典型といったような形なのかもしれない。エルトン・ジョン自身が自らの人生を語る。フレディーマーキュリーといい、エルトン・ジョンといい、なぜか有名ミュージシャンにはゲイが多い。結局は満たされない思いが酒や薬物へいくのだろう。全編通して決して幸せな人生とは思えなかった。

■ストーリー
不仲な両親の間で孤独に育った少年は音楽の才能を開花させ、古くさい本名を捨て「エルトン・ジョン」と名乗り、レコード会社の公募で出会ったバーニー・トーピンの美しい詩の世界に惚れ込み、一緒に曲作りを始める。そして誕生した、彼の代表作として世界的に知られる名曲「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」が注目され、デビューが決まる。LAのライブハウスでのパフォーマンスをきっかけに、エルトンは一気にスターダムへ駆け上がっていくのだが…。

■感想
幼少期からピアノの才能があったようだ。曲を聴いただけで、即興で弾けてしまう。初期はバックバンドとしてピアノを弾いている存在でしかなかったのだが…。エルトン・ジョンと名前を代え、作詞家を仲間に加えるとまたたくまにスターダムへとのし上がっていく。

大金を手に入れたのだろう。周りには金に群がる有象無象が近寄り、エルトンジョンと付き合う男が、エルトンジョンを自由自在に操ろうとしている。スターになったミュージシャンが転落していく典型的な流れだ。

ヘンテコな格好をしているのが印象的だ。ピアノを弾きながらロック的な演奏をする。羽が生えた衣装や頭にかぶり物をしたり。自分のイメージするエルトン・ジョンはスーツを着てしっとりとピアノを演奏するイメージなのだが…。

かなり色物的な扱いだったのだろうか。それでいて、超満員のコンサートホールで観衆は熱狂する。音楽的な問題は皆無なのだろうか。出す曲がすべてヒットして大金を手に入れたとしても満たされない思いがある。母親が息子のせいで海外へ移住せざるお得ないというのは強烈な状況だ。

スキャンダルにまみれ薬物におぼれ、散々な目にあって遂には薬物の更生施設に駆け込んでいる。ここで自分語りが始まるのだが…。現在のエルトン・ジョンは割と落ち着いているのだろう。新たなパートナーを得て酒と薬物を経っているのだろう。

印象的な曲はクイーンほどないが、どこかで聞いたことのある曲が、実はエルトン・ジョンの曲ということに驚いた。スターの典型ともいうべき人生を送っており、今は落ち着いているのだろうが、本人が本作を見てどう思うのだろうか気になるところだ。

エルトン・ジョンを知らなくても楽しめる作品だ。



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