ボヘミアン・ラプソディ


 2019.3.16       QUEENのことが好きになる 【ボヘミアン・ラプソディ】

                     

評価:3.5
ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック) [ クイーン ]
■ヒトコト感想
今もクイーンのアルバムを聴きながらこの文章を書いている。正直クイーンのことはよく知らなかった。曲はどこかで聞いたことのある曲ばかりだが、そこまで印象になかった。それが、本作を見たことで一気に興味がわいてきた。多少の脚色があるにせよ、フレディーマーキュリーの衝撃的な人生は十分伝わってきた。

映画が終わった後には感動でしばらく動くことができなかった。ラストのライブエイドでのWe are the Canpionで感動し、その後にはエンドロールでDon't Stop Me Nowが流れると感動がさらに増していく。いまさらながらに聞いたことのある曲ばかりだと驚かされるのだが、それだけ楽曲がすぐれているということなのだろう。本作の影響で再度ブレイクするのもうなづける作品だ。

■ストーリー
クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーを中心に、デビュー間もない1970年から、85年に開催されたチャリティーコンサート「ライブ・エイド」出場に至るまでが描かれる。バンド結成からまたたくまに成功し絶頂期を迎えたころには、様々な問題が発生する。フレディのソロ問題。そして、セクシャリティの問題。さらにはエイズ。それらをひっくるめ、最後には感動的なライブシーンで締めくくられる。

■感想
フレディーマーキュリーを中心として描かれている本作。あまりクイーンの情報を知らない状態で見たのだが、フレディが実はインドにそのルーツがあるというのは知らなかった。序盤に登場してくる姿は、あのオールバックでひげ面でぴっちりとしたタイツの風貌とはまったく異なっている。

長髪で実は出っ歯だということにも驚いた。そして、出っ歯ということが広い音域を生み出すのに役立っているとも語られている。様々な苦労がありながら成功していく様を見ていると、興味がわいてくるのは間違いない。

多少脚色されているとは言え、物語は感動を呼び起こすポイントがいくつもある。自分たちの曲をかたくなに主張するシーンや、バンドメンバー間の軋轢はお決まり通りとして、ソロ活動からバンドに戻る場面では、メンバー間のやりとりが秀逸だ。

フレディがエイズに侵されていると知る場面と、ラストのライブエイドがまるで遺作のような流れとなる。観衆はフレディの、ろうそくの炎が消える直前に大きく燃えるようなライブに感動せずにはいられない。

いろいろと後日談を調べると、かなり演出されてた作品だというのがわかる。それでも、曲の盛り上がりから大きく感動できるのは間違いない。出演者たちが本家とかなり似ているというのも感動できるポイントだろう。

ライブエイドの映像では、10万人の観客の前で熱唱するフレディー。その迫力に観衆は度肝をぬかれるだろう。そして、これが最後かと悲しみと感動が押し寄せてくる。ラストは長時間のライブで終わるのだが、その後のエンドロールでも感動は引き継がれることになる。

クイーンファンでなくとも感動できることは間違いない。



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