2022.4.1 ベトナムのジャングルで本領発揮【ランボー 怒りの脱出】
ランボー/怒りの脱出 [ リチャード・クレンナ ]
評価:3
■ヒトコト感想
ランボーシリーズ第2弾。前回で逮捕されたランボーがベトナム戦争の捕虜を助けるためにベトナムに入り込む。ゲリラ戦が得意なランボーの本領発揮という流れだろう。本作のポイントとしては、単純なランボーの頑張りだけでなく、アメリカの政治的なたくらみから、様々な思惑が交錯する。司令官としては、ランボーが写真を撮ってくれば終わりというはずが、下手に動き回り、アメリカ兵の捕虜を発見してしまったことで大騒ぎとなる。
あえてランボーと捕虜を見殺しにして、なかったことにしようとする。周りをベトナム兵に囲まれた状態で、頭上にはアメリカ軍のヘリが来ているのだが、そのまま飛び立ってしまう。かなり絶望的な状況であることは間違いない。
■ストーリー
獄中にあったランボーは、軍の特命を受け、ベトナム戦争で捕虜になった兵士の調査のためカンボジアのジャングルに向かった。現地の収容所で捕虜の惨状を目にしたランボーは、命令に背いて捕虜の救出活動を開始する…。
■感想
ランボーが捕虜を助けるためにベトナムのジャングルに入り込む。自分がイメージしていたランボーは本作のパターンだ。前作はわいと意外な展開であった。ランボーの本来の任務はベトナムに入り込み、そこで写真を撮影するだけだった。
それが、ランボーが捕虜を見つけ助け出してしまったことから物事はこじれ始める。司令官は政治的な問題で、ベトナムにはアメリカ兵の捕虜は存在しないということにしたいらしい。そのためにランボーが入り込んだのだが…。
捕虜を助けだしアメリカ軍のヘリが助けにきたのだが、ランボーの頭上でヘリが引き返してしまう。見捨てられたランボー。そこからはランボーがひとりっきりで戦うことになる。いったんはベトナム兵に捕まったランボーだが、そこから脱出しジャングルに逃げ込む。
ランボーがひとりでベトナム兵と戦うのが、まさにランボーの本領発揮ということだろう。泥の中で息をひそめ、敵が近づいてくると捕まえて首をかっ切る。ランボーの孤軍奮闘シーンが印象的な作品であることは間違いない。
ボロボロなランボーだが、最終的には捕虜を連れて脱出することに成功する。結局はヘリを奪いとってまで脱出してしまう。ランボーひとりにベトナム兵は良いようにやられた、ということなのだろう。強烈なのは、そこからランボーが司令官に対して詰め寄る場面だ。
自分を見殺しにした司令官を追い詰めるランボー。怒りの表現の仕方が特殊だ。ライフルを指令室でぶっぱなし、すべてを破壊している。仲間の兵士たちは捕虜を助け出したランボーをヒーロー扱いする。このアンバランスさが良い。
誰もがイメージするランボーは、初代ではなく本作なのだろう。
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