ランボー


 2022.3.14      街にランボーの居場所はない【ランボー】

                     
ランボー 4K レストア版 [ リチャード・クレンナ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ランボーを初めて見た。見る前のイメージとしては、ベトナム戦争中のジャングルの中で、ひとりっきりでベトコンと対決する物語かと思いきや…。ベトナム戦争帰りのランボーが、都市で警察相手にひとりで闘い続けるという物語だった。意外なのは、ランボーが周りから理解されず孤立していき、山の中でひとりゲリラ戦を繰り広げる場面だ。てっきり戦争の英雄的扱いかと思っていたのだが…。

ランボーを警察が危険視するのもしょうがないのだろう。長髪で汚い格好をしたよそ者がやってきたら、誰もが警戒するのは間違いない。200人の警察が皆殺しにされると、元ランボーの上司が警告する。ゲリラ戦となるとランボーに敵う者はいないのだろう。

■ストーリー
戦友を訪ねてアメリカ北西部の小さな町にやって来たベトナム帰還兵ランボーは、言われのない保安官の嫌がらせに怒りを爆発させる。山中に立てこもったランボー逮捕のため、ついに州兵までが出動する…。

■感想
冒頭からランボーに対する町の人々の対応はつれないものだ。いきなり保安官に町を出ろと言われ、嫌がらせをうける。ランボーが反抗するとあっという間に逮捕され勾留されてしまう。そこでも嫌がらせを受け、ついにはランボーは脱走してしまう。

ランボーは寡黙ではあるが、必要以上に反抗しているようにも見えた。そこからランボーは保安官たちをぶちのめして近くの山に逃げてしまう。ランボーを逮捕するためにヘリが墜落し死者がでたことから、保安官側も後には引けない状況になったのだろう。

山の中で罠をアチコチに張り巡らせるランボー。保安官だけでなく州兵までもが参加し、およそ200人でのランボーの捜索にのりだしてくる。ここまでの規模でひとりの人間を逮捕しようとするのは異常だ。にもかかわらずランボーは山の中でゲリラ戦を繰り広げる。

ベトナム時代のランボーの上司が登場し、ランボー逮捕のためのアドバイスを送るのだが、それが強烈だ。山の中では200人が皆殺しにされてしまう。最適な方法はランボーを山から逃がし町で逮捕するという案だ。

ゲリラ戦でのランボーは、まさにイメージ通りのランボーだ。今までまともにランボーを見たことがなかったので、この戦いはベトナムの山奥で行われているかと思ったのだが、街の近くの山だとは驚きだ。結局はランボーを逮捕することはできず、街中であってもランボーに圧倒されてしまう。

山の中だけでなく、街中でも最初に電気を消し暗闇の中でうごめくランボーは恐ろしい。自首する形で最後は逮捕されてしまうランボー。敵対する保安官も結局は死んでいなかったというのがオチだ。

ランボーはイメージと違っていた。



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