2022.11.11 日本をマーケティングのど真ん中とした作品【パシフィック・リム:アップライジング】
パシフィック・リム:アップライジング [ スコット・イーストウッド ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
前作からそうであったが、明らかに日本をマーケティングのど真ん中としているのだろう。ロボットアニメ好きにとってはたまらない作品だ。前作でKAIJUが入り込む裂け目を閉じたことで平和な日常を取り戻したかに思えたが…。正体不明のイェーガーが登場し、攻撃し始める。イェーガーの中身にはKAIJUの脳と思われるものがあった。
つまり、KAIJUがイェーガーを操作していたということになる。このシリーズの売りであるロボットの操作関係は健在だ。パイロットたちが二人一組で操作し、イェーガーがダメージを受けると同じようにパイロットもダメージを受ける。ラストで裂け目から飛び出してきたKAIJUが富士山を目指すというのがいかにも日本をターゲットにしている感じが強くでている。
■ストーリー
突如現れた“KAIJU"群と巨大兵器イェーガーの戦争集結から10年、世界は混沌としながらも、平和を取り戻そうとしていた。ある日、PPDC(環太平洋防衛軍)の会議が開催されようとしているところに、正体不明のイェーガーが襲撃をかける。それは新たな戦いの始まりだった。環太平洋防衛軍は正体不明のイェーガーや“KAIJU"たちとの戦いの中で、敵の真の目的と人類が滅亡の危機にあることを知る。滅亡のカギは富士山にあり、そこに襲撃をかけようとする“KAIJU"群。そして防衛線が張られた東京で最後の戦いが始まる!
■感想
前作ほどのインパクトはない。基本的にはイェーガーの操作は前作と変わらず若いパイロットが登場してくるくらいだ。正体不明のイェーガーとの闘いでは、イェーガー同士の戦いのだいご味が詰まっている。
苦戦しながらも倒したイェーガーには、人間は誰も乗っておらず、代わりにKAIJUの脳が搭載されていた。KAIJUのいない平和な日常のはずが、KAIJUの痕跡が見え始める。イエーガーの製造メーカーもなんだかきな臭い雰囲気をだしている。ロボットアニメ的な印象のあった前作からするとずいぶんと様変わりした展開だ。
なぞのイェーガーの存在は良い。正体不明でありかなりの強者だ。最終的にはイェーガーメーカーの遠隔操作のイェーガーたちがすべてKAIJUに乗っ取られ、kAIJUの裂け目が開けられてしまう。ここでKAIJUたちが一カ所を目指して移動している。
その場所が富士山というのも、明らかに日本を意識した上でのことなのだろう。KAIJUが富士山に到達するのを防ぐために活動するイェーガーたち。若いパイロットが必死で頑張るのだが…。3体のKAIJUが合体し巨大化した際には、すべてのイェーガーが歯が立たない状態になっている。
どのようにして巨大なKAIJUを倒すのか。最終的にはイェーガーを大気圏から落下させえkAIJUにぶつけるというとんでもなくアクロバティックな展開となっている。ロボットアニメ的な展開は相変わらずで、2人のパイロットたちの動きがイェーガーにシンクロするのも良い。
巨大ロボを操縦するのにパイロットの体の動きと連動するのは、ガンダム系の操縦とは異なるのだが、昔からのロボットアニメファンからすると、すんなりと入り込みやすいのだろう。
正体不明のイェーガーとの闘いが本作のピークかもしれない。
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