パシフィック・リム


 2016.5.23      ロボットアニメ好きにはたまらない 【パシフィック・リム】

                     
パシフィック・リム【Blu-ray】 [ チャーリー・ハナム ]

■ヒトコト感想
地球に怪獣が攻めてきて、それを巨大ロボが倒すという昔からある典型的なパターンだ。ウルトラマンだとかエヴァンゲリオンだとか。今回はイェーガーというロボで戦うことになる。二人で一体のウェーが―を操作し怪獣を倒す。まず映像がすばらしい。イェーガーの描写も秀逸で、人が操作しているという映像もすばらしい。

何より最初の5分ですべてを説明し、違和感なく物語に入り込めるのがすごい。イェーガーの操作者は脳をドリフト(シンクロ)させて戦う。なんとなくだが、日本のロボットアニメの影響をかなり受けている印象をもった。特にエヴァっぽいと感じる場面は多々ある。かなり日本を意識した作品であることは間違いない。

■ストーリー

深海から突如出現した凶暴な巨大エイリアン“KAIJU”。この謎の生命体と戦うため、人類は“イェーガー”と名づけられた人型巨大兵器を開発。最初は優勢だったイェーガーだが、KAIJUは出現のたびに容赦なくパワーを増していく。いよいよ滅亡の危機に瀕し、人類を必死に守っている者たちに残された選択肢は…。

■感想
地球を侵略しようとする巨大な怪獣から地球を守るために戦う者たち。人型巨大兵器のイェーガーに乗り怪獣と戦う。映像がすばらしく、巨大ロボがなんとなくだが理にかなった作りのように思えた。かっこよさを求めるよりも実用性を重視した作り。

怪獣と戦うために腕が三本あるイェーガーなど、それぞれが個性豊かなのも良い。イェーガーのパイロットは二人一組でコンビを組み、小手先でコントロールするのではなく、パイロットとイェーガーが同じ動作をするというのが、画面映えするのだろう。

怪獣がまさにゴジラというかなんというか、エイリアンというよりもまさに誰もがイメージする怪獣だ。口から強烈な酸を吐いたり、血が蛍光色の青だったり、ステレオタイプな怪獣であることは間違いない。イェーガーとの対決ではあっさりとやられる怪獣もいれば、信じられない身体能力をみせる怪獣もいる。

怪獣はなぜ地球に攻めてくるのか?という昔からある疑問についても、本作ではしっかり答えている。怪獣の意志ではなく、やらされているということがわかると、なんだか憐れみもわいてくる。

人類を守るために自己犠牲の精神で戦う。このあたりは定番としてイェーガーで自爆したりもする。怪獣から地球を守るために戦う者たち。ロボットアニメ的の良い部分をつまみ食いしつつ、最新技術で映像を作りあげる。映像のインパクトはすさまじい。

トランスフォーマー」的なキラキラとしたかっこよいロボではなく、無骨ながら実用性抜群な恰好をしているのが良い。人が手足を使って操作するというのもポイントのひとつだろう。イェーガーの形やパイロットのスーツをみると、マンガの「GANTZ」を思い出してしまった。

ロボットアニメ好きにはたまらない作品だろう。



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