モンタナの目撃者


 2023.11.12    殺し屋と山火事に追われる少年【モンタナの目撃者】

                     
モンタナの目撃者 [ アンジェリーナ・ジョリー ]
評価:3

■ヒトコト感想
山火事と殺し屋に追われる者の物語。森林消防隊員のハンナが過去に山火事で仲間を助けられなかったことのトラウマが根深く残っている。一方で会計士の男は地方検事が担当した事件の秘密を知るため殺し屋から狙われることになる。会計士の父親が殺され、息子のコナーだけが生き残り山の中に逃げ込むのだが…。殺し屋の執念がすさまじい。

意地でもコナーを殺すという強い意志を感じられる。対してコナーは殺し屋が山に火を放ったため、山火事にも追われることになる。山火事の描写がすさまじい。「オンリー・ザ・ブレイブ」での強烈な山火事描写に負けない迫力がある。山火事の中で生き残った者たちは奇跡でしかないのだろう。

■ストーリー
森林消防隊員のハンナは過去に壮絶な事件を“目撃”したことでトラウマを抱えていた。ある日、父の殺害現場を“目撃”してしまったがために暗殺者に追われる少年コナーと出会う。コナーは、父親が命懸けで守りぬいた“秘密”を握るたった一人の生存者だった。コナーの命を狙う暗殺者たちが刻一刻と2人に近付いていた。彼らの行く手を阻む暗殺者と巨大な炎。父親がコナーに託した“秘密”とは。ハンナは迫りくる暗殺者たちと自然の猛威という極限状態と戦い、コナーを守り抜くことができるのか?

■感想
森林消防隊員というのが存在するのはアメリカならではだ。山火事を前提として監視塔があるなど、それなりに準備はされている。コナーの父親が逃げ込んだ先は、ハンナたちが警備をする地区だった。強烈なのは殺し屋コンビだ。

地方検事をガスの点検業者を装い家ごと爆破する。そこからコナーの父親を狙う。殺し屋コンビは容赦なく、現場を見られた相手は誰であろうと殺害している。コナーが逃げ出しハンナと共にいることを察知すると、山に火を放ってコナーたちをあぶりだそうとする。

コナーが助けを求めるのは伯父である警官だ。ただ、そこにも殺し屋の魔の手が迫る。何気ない一市民のフリをして警官に近づき、容赦なく銃弾を浴びせる。コナーの伯父はギリギリで逃げることができたのだが…。実は殺し屋側もコナーに逃げられ尻に火がついているのがわかる。

山火事と殺し屋。ふたつの脅威に追いかけられるハンナとコナー。伯父の警官も妊娠中の奥さんが殺し屋に追い込みをかけられるなど、八方ふさがりの状況であることは間違いない。

殺し屋は警官の奥さんとハンナたちにより排除される。ただ、それだけではない。ものすごい勢いで山火事の火が迫ってくる。勢いが想像以上だ。何をしても止めることができない火の勢いはすさまじい。ハンナの過去のトラウマを払拭するためのイベントなのだろうが…。

ハンナたちは川の中に入り込むのだが、そこでも火の勢いがすさまじい。川の水面ギリギリに顔をだしてそこから空気を吸う。少しでも顔を出しすぎると火が迫ってくる。恐ろしい状況だ。

山火事のすさまじさは強烈だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp