2022.6.7 巨大な山火事の恐怖【オンリー・ザ・ブレイブ】
オンリー・ザ・ブレイブ [ ジョシュ・ブローリン ]
評価:3
■ヒトコト感想
実際に起きた大惨事が描かれている。森林消防団に入団したブレンダンが厳しい訓練の末、消防団として活動することになるのだが…。山火事を鎮火するために何をすべきか、何が危険なのかが描かれている。驚いたのは山火事を抑えるためには、迎え火として小さな炎を周りに作ったりすることだ。
訓練としてはかなりのスピードで迫りくる炎から身を守るために、耐火テントを被り、地面に横になるという訓練がある。どれだけ短時間にテントの中に入ることができるのか。てっきり、耐火テントの中に入れば、すべての人が助かると思ったのだが…。ラストの場面であ巨大な山火事が迫る中、消防団たちは耐火テントに入り込むのだが…。結局は全員死亡してしまう。その事故が実際に起きたことというのに衝撃を受けた。
■ストーリー
堕落した日々を過ごしていたブレンダンは、恋人が妊娠したことをきっかけに森林消防団へ入隊。地獄のような訓練の毎日を過ごしながらも、仲間との信頼を築き、彼らの支えの中で少しずつ成長していく。しかしそんな彼らを待ち受けていたのは、山を丸ごと飲み込むような巨大山火事だった―。
■感想
薬物中毒であったブレンダンは恋人の妊娠をきっかけとして変わる。森林消防団は、どちらかというとハードな職場で誰もが避ける危険な職業のような描かれ方をしている。序盤では優秀な隊員たちが、自分たちに任せれば、山火事を鎮火できたのに、と悔しがる場面が多数登場してくる。
森林消防団の訓練はハードで、慣れないブレンダンはフラフラになってしまう。それでも仕事に誇りをもち、消防団としての仕事をしている。その後、恋人から危険な仕事は辞めてくれと言われてしまう。森林消防団は危険な仕事という前振りが描かれている。
森林消防団にはブレンダンのようなダメ人間も入ることはできるが、建物消防は雇ってくれないらしい。そんな言葉からも、森林消防団はなり手がいないというのがわかる。確かに、消防車で火災が発生した建物に向かうのとは違い、森林での火災は、一歩間違えると逃げ場がなくなる危険性がある。
目の前に火が迫ってきた場合は、即座に耐火テントを被り地面に伏せる。そして、火をやり過ごすということなのだろうが…。山火事の描写はすさまじい恐怖感がある。
ラストでは巨大な山火事に対峙し、火は秒速80Mで迫ってくる。となると、逃げるのも間に合わない。ボスが即座に部下に指示をだして訓練の成果をはっきする場なのだが…。普通はここで、皆がピンチに陥りながらも少しの犠牲者はだすが助かるというのが流れなのだが…。
本作は実話を元にしているということで、実話どおりの結末となる。まさか火を確認するために別の場所にいたブレンダン以外は全員死亡するという驚愕な結末となる。消防団員と家族の描写が事前に描かれていたので、よりラストの展開は衝撃的となる。
実話をベースとしているので、このラストになるのだろう。
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