燃えよ剣


 2023.8.29    荒くれ者の集まりの新選組【燃えよ剣】

                     
燃えよ剣[ 岡田准一 ]
評価:3

■ヒトコト感想
新選組の土方歳三を描いた作品。新選組はいろいろと映画化されている。その中のひとつで、荒くれた新選組というのが強調されている。「壬生義士伝」やその他の作品で描かれる新選組の隊士たちとまた違った描き方をされているのが良い。特に残酷な描写がしっかりと描かれており、隊の規律を破ると切腹。脱走しても切腹。謀略や裏切り。

印象的なのは芹沢鴨を暗殺するまでの経緯だ。隊の規律を守るため、酒浸りであった芹沢を暗殺する。そもそもが新選組自体が寄せ集めなので、一枚岩ではない。規律というなの権力で無理やり押さえつけていた感じなのだろう。土方がひたすら武士道を貫くために奔走する。沖田の描き方もまた本作独特なのかもしれない。

■ストーリー
開国か倒幕か、動乱の幕末でわずか6年だけ存在した「新選組」と副長・土方歳三の知られざる真実。武州多摩の“バラガキ”土方歳三は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇、沖田総司ら同志と共に京都へ向かう。徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨を局長に擁し、市中を警護する新選組を結成。土方は副長として類まれな手腕と厳しい法度で組織を統率、新選組は倒幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。お雪と運命的に出会い惹かれあう土方だったが、時流は倒幕へ傾いていき、剣を手に命を燃やした男たちの知られざる【愛】と【戦い】が、今幕を開ける!

■感想
ジャニーズや吉本の芸人が多数出演しているのが印象的な作品だ。それぞれが良い味を出しているので演技には違和感がない。新選組がどのように作り上げられ、その際に土方はどのような活躍をしたのか。喧嘩のような荒っぽい剣技ではあるが、戦いでは負けない。

新選組が作られる経緯が、幕府や朝廷などそれぞれの思惑で描かれている。特に印象的なのは徳川慶喜が、ことのほか異常というかおかしな考えを持っているという描かれ方をしている。慶喜のせいで新選組が滅びたというような描かれ方だ。

規律の厳しさと、謀略の数々が描かれている。芹沢鴨を暗殺するために、邪魔者である新見を規律違反として切腹させる。半ば強引に切腹させる形であるが…。こんなことが当たり前にまかり通る世界なので、逆に自分たちが狙われるという恐怖は常にもっていたのだろう。

芹沢暗殺の際にも大人数で寄ってたかって酔いつぶれて寝ている芹沢を襲ってる。その後、近藤と対立した伊藤を暗殺するが、逆に近藤は常に狙われることになる。闘いの連鎖が途絶えることがない。

土方は新選組の中では生き残った方なのだろう。最後の最後まで戦う。西洋式の戦いが主導となると、すぐさま髷を切り落とし洋服に身を包み銃をもって戦う。変わり身は早いのだが、それは戦いに勝つというただその1点のみを目指したからだろう。

ラストでは勝ち目のない戦いであっても、まるで死にに行くように突っ込んでいく。土方は規律に厳しく描かれているが、坂本竜馬などのように日本の未来を考えていた、という感じではない。最後の最後まで武士道を貫きたかったのだろう。

新たな新選組像だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp