2022.5.30 熱烈なファンはサイコパスだった【ミザリー】
ミザリー
評価:3
■ヒトコト感想
原作を読んでいるので内容は把握していた。アニーが想像以上におばさんであり、さらには激高した時の恐ろしさがすさまじい。事故で足を怪我したポールが必死にアニーのご機嫌をとる場面はかわいそうになってくる。ポールが段々と心理的に追い込まれていく様がすさまじい。自分の思う通りに小説のストーリーがすすまないと激高するアニー。
せっかくポールの執筆のために紙を買ってきたら、その紙がにじむので使えないと答えたポールに対して、次の瞬間に激高するアニーは恐ろしい。強烈なのは、ポールがアニーの不在を見計らって、部屋を出ていることを知った際のアニーの制裁だ。足を木で固定し足首をハンマーで折る。とんでもなく痛い場面だ。
■ストーリー
「ミザリー」シリーズで有名な人気作家ポールは雪道で事故に遭い、瀕死の状態を元看護婦のアニーに救われる。ポールの小説の熱狂的愛読者だった彼女は、彼を手厚く介護する。だが、新作「ミザリーの子供」でヒロインが死んだことを知り逆上した彼女はポールに心理的・肉体的拷問を加え始める……。
■感想
事故で瀕死の重傷を負ったポール。人気作家のポールを助けたのはアニーだった。序盤ではアニーは献身的にポールの世話をし、まるで天使のような女性に見えてくる。ポール自身もアニーの正体に気づくことなく、ひたすらアニーに感謝をし続けている。
アニーの異常さに気づく場面は強烈だ。ポールが完成させた新作の原稿をアニーが読み、その中でミザリーが死ぬことについて納得いかないと叫ぶ画面だ。アニーのサイコパス具合はすさまじい。アニーが自分自身で、すぐに激高するのが問題だと気づいているのも恐ろしい。
原作と同様にハラハラドキドキする場面が続く。アニーの異常さに気づいたポールが脱出するために様々な策略を練る。毎食出てくる薬の中身を取り出し、それをアニーの飲み物に混ぜてアニーに大量の薬を飲まそうとする。眠くなる効果を期待してのことなのだろうか。
ワイングラスの中に薬を仕込むが…。アニーがワイングラスを倒してしまい、すべての計画がおじゃんとなる。この時のポールの表情がなんともいえない。ポールとアニーの表面にはでない微妙な駆け引きも良い。
ポールがこっそりと部屋のカギを開けて出ていることがアニーにバレてしまう。そこで、アニーは二度とそんなことをしないようにポールの怪我した足にハンマーを打ち付けて足を折ってしまう。この場面が強烈に恐ろしい。
アニーはゆっくりとポールの足の間に太い木を挟む。そして、サイドからハンマーを足にたたきつけ、木を支点として足首から足があり得ない方向へ曲がる。見ている方にまで激痛が伝わってくる場面だ。ラストのアニーとポールのお互いがボロボロになる格闘もまた強烈なインパクトがある。
アニーのサイコパス具合がすさまじい。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp