ミレニアム ドラゴンタトゥーの女 完全版 前編


 2023.12.15    ハリウッドがリメイクするほどの良作【ミレニアム ドラゴンタトゥーの女 完全版 前編】

                     
ミレニアム ドラゴン タトゥーの女 2
評価:3

■ヒトコト感想
ハリウッド版のドラゴンタトゥーの女の続編でもある「蜘蛛の巣の女」は見たことがある。そもそも本作の評判が良いのでハリウッド化されたのだろう。雑誌ミレニアムの記者であるミカエルが40年前に謎の失踪をとげた少女ハリエットの事件の真相を明かす物語だ。ミカエルをスキャンダルまみれにして追い落とした原因のひとつにリスペットのハッキングがある。

高度なハッキングでミカエルのPC内部を常にリスペットが見えるようになっている。そんなリスペットがミカエルの依頼でハリエット失踪事件の調査をすることになる。。リスペットの背中にドラゴンのタトゥーが入っていることがタイトルの由来だ。不気味な雰囲気がある作品があることは間違いない。

■ストーリー
40年前、ヴァンゲル一族が住むストックホルムの孤島ヘーデビーで忽然と姿を消した少女ハリエットの失踪事件。一族の重鎮ヘンリックは、姪の身に起こった真実の調査のため、名誉毀損で有罪判決を受けた雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト、ミカエルを雇う。ミカエルは、調査員リスベットに協力を求める。背中にドラゴン・タトゥーを入れた彼女は、スウェーデン随一の天才ハッカーだった。堅い殻に閉じこもって生きてきたリスベット。

精神状態不安定という烙印を押され、後見人の保護観察下に置かれてきた彼女は、その頃、新任後見人の度重なる性的虐待に対し、想像を絶するような復讐を果たしていた。ミカエルとは、次第に心が通じ合うリスベット。ハリエットが日記に残した電話番号、生前の彼女を写した最後の写真・・・2人は、事件の真相に迫っていく。

■感想
ミカエルは嵌められてスキャンダルにまみれ、雑誌を追われることになる。そこから資産家の依頼により40年前の少女ハリエット失踪事件を調査する。40年も前の事件なので、手がかりは当時の写真などしかない。当時の写真を細かく分析し、パレードでの写真を見つける。

そこでハリエットが何かしらに怯える写真を見つけてしまう。かなり根気のいる作業だ。ミカエルのスキャンダルの原因のひとつであるリスペットのハッキングがある。すさまじいハッキング技術をもつ女だ。

リスペットは後見人に性的虐待を受けていた。いいなりになっていたが、リスペットの技術力を活かした逆襲が良い。後見人がリスペットを好き勝手に凌辱しているシーンをすべて映像と音声で残し、それを脅迫の材料とする。

自分が処理しないと自動で拡散されるというのも良い。リスペットは見た目がパンクで背中にドラゴンのタトゥーを入れているという奇抜な恰好だ。技術力がずば抜けているので周りからは一目置かれている。ミカエルと出会うことでリスペットは変わっていくのだろう。

リスペットはミカエルの依頼でハリエット失踪事件の調査に加わることになる。前編はここまでで終わる。後編はリスペットの技術力で過去の事件の真相を明かすのだろう。ハリエット失踪の原因はまったく今の段階では見えてこない。

40年も前の事件で関係者がほとんどいない中でどのように調査していくのか。恐ろしい秘密があるような雰囲気がある。リスペットの技術力とミカエルの推理力で事件は解決に近づいていくのだろう。このシリーズはまだまだ続くのだが、ハリウッド版が作られるくらいなので、良作なのだろう。

先が気になる流れだ。



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