メッセンジャー


 2023.11.5    土星からの謎のメッセージ【メッセンジャー】

                     
メッセンジャー/ブランドン・レイ・オリーヴ,K.ダナー・ジェラルド,ホイットニー・パルマー,ロブ・ヨーク,ナサニエル・ドリュー
評価:3

■ヒトコト感想
土星の衛星タイタンから発せらせた電波を受信し、地球外生命体が土星や海王星周辺にいることが疑われ、その調査のためにネルソンはタイタンへ向かうことになる。地球外生命体との接触の可能性もあるミッションであるが人類史上初のミッションということでネルソンは気合を入れる。ただ、帰還までに10年かかるということで妻のアビゲイルは反対するのだが…。

地球を出発し宇宙船の中で生活し、最初の目的地であるタイタンへ到着する。宇宙のどこかには地球外生命体はいるのだろう。それがどのような形なのか。イメージするようなタコ風な宇宙人ではない。丸い石のようなもので手のひらに乗る大きさだ。ただ、そこを経由し大量の電波が発射されているとなると…。オチが少し消化不良だ。

■ストーリー
近未来のアメリカ。NASAは土星の衛星タイタンから発せられた電波を受信した。さらに類似の2種類の電波が海王星周辺からも発信されていることを確認。3つの電波の周波数を組み合わせると和音となることを発見し、何者かが意図的に作り出したものであると考え、国防省はロジャー・ネルソン大尉に調査を命じる。

タイタンさらに海王星の衛星トリトン、準惑星エリスをめぐり発信源を回収して帰還する10年にも及ぶ極秘任務に妻アビゲイルは反対するが、人類史上最初の地球外生命体との接触の可能性もあるこのミッションをロジャーは受け入れる。地球を発って542日目、ついに最初の目的地タイタンへ接近するが、そこで待ち受けていたのは人類の想像を絶する光景だった…

■感想
地球外生命体からの謎のメッセージを受信した。一定の周期での音であるが組み合わせると和音になるため、人工的な電波だと判明する。土星と海王星に地球外生命体が存在するのか?地球から遠く離れた星へ行くミッションなので、長期間のミッションとなる。

10年もの期間、ほぼ宇宙船の中で過ごすのはとんでもなく孤独なことだ。地球への連絡手段も通信が可能とはいえ、距離があまりに離れているのでメールも数時間のタイムラグがある。死の危険性があるミッションだ。

タイタンで電波の発信源を探すと、そこには球体の石のようなものがあった。素手で触ると光るなぞの物体。国防長官からは電波の発信源を見つけたら、マニュアル通りの処理をしろと言われたのだが…。ネルソンは独断で謎の石を探ろうとする。

これがネルソンの命取りになるのだろうと想像したのだが…。物語にあまり変化はない。国防長官からはチクチクと言われ、地球へ帰れば軍法会議にかけられる可能性すらある。ただ、今のネルソンには未知のものを調査するという好奇心の方が強くなっている。

謎の石は正体不明のまま終わっている。この石を経由して、遥か彼方の銀河の情報がすべて流れてくるような感じなのだろうか。ここから、地球外生命体とのコンタクトがスタートするというような流れだ。地球外生命体は存在するが、地球から距離が離れすぎているためにコンタクトがとれないのだろう。

今読んでいる「三体」でも、遥か彼方の星から地球へと向かうのに光の速さで数年かかると言うのが当たり前の世界となっている。あまりに規模が大きすぎて混乱する距離だ。

オチがないまま終わっている。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp