マトリックス レザレクションズ


 2023.11.27    初代マトリックスと同じことを繰り返している【マトリックス レザレクションズ】

                     
マトリックス レザレクションズ [ キアヌ・リーブス ]
評価:3

■ヒトコト感想
「マトリクス」シリーズの復活といえばよいのだろうか。二十年以上前の作品ではあるが、当時をリアルタイムに見た世代は間違いなく楽しめる。新しい世代も取り込めるのかどうか…。ただ、初代のマトリックスと同じことを繰り返している。この世は仮想世界であり、あのマトリックス三部作での出来事はゲームの中の物語ということになっている。

ネオがゲームの製作者として世界的に有名となっているが、そこでトリニティと出会ったりと、マトリックスでの戦いの日々をネオが思い出す雰囲気がある。結局は例の赤い薬を飲んで現実を知り、ネオは救世主としてトリニティを仮想世界から救い出そうとする。少し違いうのはコンピュータの中にも人間の味方になる存在がるという部分だ。

■ストーリー
もし世界がまだ仮想世界[マトリックス]に支配されていたとしたら――ネオ(キアヌ・リーブス)は、最近自分の生きている世界の違和感に気付き始めていた。やがて覚醒したネオは、[マトリックス]に囚われているトリニティーを救うため、何十億もの人類を救うため、[マトリックス]との新たな戦いに身を投じていく。

■感想
マトリックスファンならば、合間に登場してくる過去シリーズの映像に懐かしさを感じるだろう。あの激しいコンピュータとの闘いの日々はゲームの中の物語だったのか。よくある夢オチパターンの流れであり、ネオはそのことに半信半疑でいる。

現実ではネオは街中でトリニティに出会う。子どもがおり夫と仲睦まじく生活しているトリニティ。仮想世界の中ではそれぞれが幸せな生活をしている。あえてこの仮想世界から抜け出す必要があるのか。例の赤い薬と青い薬が登場してくるのだが…。

マトリックスを知らない世代は、なんだかよくわからないかもしれない。知っている世代は、また同じことを繰り返している?と思ってしまう。仮想世界の中でのカンフーでの対決など、まさにそのままだ。中途半端なのは、モーフィアスだけが別の俳優が演じている部分だ。

モーフィアスも同じ俳優であってほしかった。仮想世界から抜け出したネオが、まだ仮想世界にいるトリニティを助けるのが本作のメインとなっている。その際にコンピュータの中で、人間に協力しようとするメカたちがいるのが変わった部分だ。

結局はトリニティを仮想世界から助けだし、現実を知る二人は仮想世界で最強となる。仮想世界なので何でもありなのだろう。トリニティとネオが仮想世界の中でこれから暴れまわるという流れで終わる。アナリストからすると仮想世界の中のバグでしかないふたり。

結局は同じことを繰り返しているだけだ。現実世界ではセンチネルに怯えながら生活する人々は変わらない。マトリックスらしいといえばそうなのだが、同じことを繰り返している感は否めない。

マトリックスファンならば見た方が良いだろう。



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