マリアンヌ


 2022.12.30     スパイ同士の夫婦といえば…【マリアンヌ】

                     
マリアンヌ [ ブラッド・ピット ]
評価:3

■ヒトコト感想
第二次世界大戦中のドイツでスパイ活動を行うマックス。カサブランカでマリアンヌと出会い、夫婦のフリをしてドイツ大使を狙う。そこからスパイの二人が結婚し幸せな家庭を築く。スパイ同士のカップルということとブラピということで、どこか「Mr&Mrsスミス」のイメージがある。幸せな生活も長くは続かない。マリアンヌが実はドイツからの二重スパイである容疑がかかる。

マックスとしては信じられない思いだろう。マックスの周りも、信じられない思いがあるが、事実として調査するしかない。マリアンヌが二重スパイと判明し、マックス自らが始末しなければならない時のブラピのあの表情は、どこかで見たことがある。それは、「セブン」で仇を撃つ瞬間の表情だ。

■ストーリー
1942年、カサブランカ。マックスとマリアンヌは出会った。極秘諜報員の男と、フランス軍レジスタンスの女。決して交わることのない人生を歩んでいたふたりは、ある極秘ミッションによって引き寄せられる。それは夫婦を装って、敵の裏をかき、ドイツ大使を狙う作戦だった。その後互いへの抑えきれない愛を確かめ合ったふたりは結婚。幸せな生活を過ごしていたが、ある日、マックスは信じられない話を聞かされる。マリアンヌに二重スパイの疑いがあるというのだった・・・。

■感想
マックスとマリアンヌの出会いは衝撃的だ。嘘の夫婦として、久しぶりの再会を演じるふたり。いきなりキスをして周りに親密さをアピールする。お互いがプロなので躊躇はない。そんなふたりがカサブランカでの危険な任務に成功する。

このあたり、お互いがプロフェッショナルということで、激しいアクションは少ないが、アンジェリーナジョリーとブラピの「Mr&Mrsスミス」に近い雰囲気を感じてしまった。ふたりはそのまま結婚し子供も生まれ幸せな夫婦生活を過ごすのかと思いきや…。

マックスは組織でかなり高い地位にあるのだが、マックスの妻が実はドイツの二重スパイの疑いが持ち上がったことで事態を混沌としてくる。マックスはマリアンヌが二重スパイだとは信じたくない。そのためにマリアンヌが潔白の証拠を集めようとする。

マリアンヌは、うすうす何かを感じているのかもしれない。マリアンヌが実は偽物で、本物はピアノが弾けるということを知るマックス。信じたくはないのだが、確かめずにはいられないマックスの苦悩が伝わってくる。

子供を人質にとられ脅されていたからやむを得ず二重スパイを続けていたマリアンヌ。いつかバレると覚悟はしていたのだろう。その瞬間の幸せのために、長く続かないとわかっていながらそうするしかなかった。夫であるマックスの苦悩はすさまじい。

そして、マックスの同僚たちもまた、マックスの苦悩をわかっているだけに苦しんでいる。すべてを投げうってでもマリアンヌと子供を連れて国外へ逃亡しようとしたマックス。絶対にうまくいかないとわかっていながらの行動なのだろう。

ラストのマックスの苦悩の表情が印象的だ。



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