クリフハンガー


 2022.7.11      ランボーの雪山版だ【クリフハンガー】

                     
クリフハンガー [ ジョン・リスゴー ]
評価:3

■ヒトコト感想
山岳レスキューが謎の組織の犯罪に巻き込まれていく。冒頭、レスキューのケイブは同僚の恋人を救助中に事故で死なせてしまう。カラビナが外れ転落する事故なのだが…。ケイブの不注意では?と思えてしまった。雪山での厳しい山岳レスキューの描写はすさまじい。そこに、突如としてFBIや犯罪組織が関わってくる。

現金輸送機をハイジャックしたは良いが雪山に不時着してしまう。この犯罪組織がすさまじく冷酷非道だ。目的のためには仲間を殺すことをいとわない。ケイブの仲間を雪山のガイドとして使いながら、ゲリラ戦を繰り広げるケイブを排除しようとする。自分が助かるためには、あっさりと仲間を撃ち殺す冷酷さで、ケイブたちを恐怖のどん底に突き落としている。

■ストーリー
山岳レスキューのゲイブは親友ハルの恋人を助けることができずに、山を捨てた。しかし、彼のもとに救助任務の無線が入った。高度4,000mの雪の中にいる遭難者とは、実は冷酷非情の犯罪者集団であった。ハルが人質に捕らえられ、ゲイブの胸に忘れかけていた熱い炎が燃え上がった。

■感想
レスキュー側はケイブとハルがメインだ。冒頭にハルの恋人を助けることができなかったことから、ハルとケイブの関係はよくはない。そこに犯罪組織が入り込み、雪山で行方不明となった大量の現金を探し出そうとする。

雪山であればケイブとハルのホームではあるが、犯罪組織は容赦ない。まず、ケイブが金を見つけ出したら、その瞬間にケイブを殺そうとする。ハルがヘリを呼ぶと、そのヘリを奪い取ろうとする。正式なFBIの職員すらも、この計画のためにFBIを裏切っている。相当に大きな犯罪計画だ。

雪山で犯罪組織の追求から逃れながら、ケイブはゲリラ戦を繰り返す。ケイブを演じるのはスタローンなので、舞台が戦場から雪山に変わっただけで、やっていることはそのまんま「ランボー2」だ。雪山を熟知しているケイブと、圧倒的な武力と残虐性をもちあわせている犯罪組織の対決だ。

爆弾でケイブを雪山に埋めようとしたり…。ケイブたちの仲間をハルに呼ばせたは良いのだが、そのままヘリを奪い取ってしまうなど、極悪な行動をとり続ける。強烈なのは、犯罪組織のボスだ。

ボスは自分ともうひとりの女がヘリを運転できると知っている。ちょっとした仲間割れをした際には、女を殺して、自分以外はヘリが運転できないので雪山から脱出できないと仲間を脅したりもする。ボスもそうだが仲間たちもあわよくばボスを殺してすべてを独り占めにしようと考えている。

ラストはゲイブとハルが雪山でのサバイバルと犯罪組織との対決がある。へりが墜落し雪山の崖にひっかかった状態で、ケイブとボスが対決する。明らかにその後の展開が予想できる流れだ。

スタローンは何を演じてもランボー的なイメージがある。



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