キングスマン:ゴールデン・サークル


 2024.3.28    イギリスはスーツでアメリカはカウボーイ?【キングスマン:ゴールデン・サークル】


                     
キングスマン:ゴールデン・サークル
評価:3

■ヒトコト感想
「キングスマン」を見ていないと楽しめないだろう。今回の敵は謎の麻薬組織だ。序盤で、いきなりキングスマンの組織が滅亡させられてしまう。キングスマンの生き残りであるエグジーが頼ったのは、アメリカのスパイ組織であるステイツマンだった。イギリスがキングスマンで、アメリカがステイツマン。キングスマンがスーツでびしっと決めているのに対して、ステイツマンはカウボーイという微妙にダサいのがポイントだろう。

攻撃の仕方が縄を使って相手をほんろうするという、戦い方も微妙にダサい。前作で死亡したと思われたハリーが復活するのは熱い展開だ。ぶっ飛んだスパイ映画で、アクションが人間離れしてはいるが、エンターティンメントの要素は強いので、だれでも楽しめるだろう。

■ストーリー
人類抹殺計画から世界を救って1年後、世界最強のスパイ機関、キングスマンのエグジーは一流エージェントに成長していた。だがある日、謎の組織ゴールデン・サークルからの突然の攻撃により、キングスマンの拠点は壊滅。生き残ったエグジーとメカニック担当のマーリンは、同盟機関に協力を得るためアメリカへ向かう。

表向きはバーボン・ウイスキーの蒸留所を経営するコテコテにアメリカンなスパイ機関、ステイツマンと合流した2人は、彼らのNo.1エージェントと共に組織の行方を追い始める。一方、ゴールデン・サークルは、世界中の麻薬使用者を人質にした驚愕の陰謀を始動させていた……。果たして、エグジーたちはその陰謀を阻止することができるのか!?

■感想
前回がIT長者で世界を滅亡させようとしたヴァレンタインで、今回は世界の麻薬に薬物を仕込んで、世界中の薬物利用者を人質とするゴールデンサークルが敵となる。前回から引き続き、キングスマンは組織として成熟しているが、システムをハッキングされ居場所がばれてすべてのエージェントがミサイルで殺されてしまう。

ここで偶然生き残ったのはエグジーとメカニック担当のマーリンだ。前作から引き続きのコンビでその後に、記憶を失ったハリーが登場してくるのが熱い展開だ。

キングスマンが壊滅したが、アメリカのステイツマンに助けを依頼することになるのだが…。ステイツマンはアメリカのスパイ組織という流れなのだが、ずいぶんとダサい。

ハリウッド映画でのアメリカのスパイといえば「ミッション・インポッシブル」を想像してしまうのだが、テンガロンハットにブーツで縄を持つカウボーイスタイルのスパイというのはイメージが違いすぎる。協力してゴールデン・サークルから麻薬の解毒剤を盗もうとするのだが…。

ラスボスはあっさりと倒されたとしても、実は…。全体的に信じられないようなアクロバティックなアクションの数々が続く。骨太なスパイ映画というよりは、エンタメ要素の強いスパイ映画だ。傘を広げて相手の銃弾を防ぐキングスマン。

ステイツマンは電気が流れる縄で敵と戦う。ステイツマンが用意した武器がボールの形の手りゅう弾やバットの形の地雷探知機など、アメリカを揶揄するようなスパイ道具の数々が最高だ。イギリスはかっこよくてアメリカはダサいを惜しげもなく表現している。

このシリーズは毎回面白い。



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