キングスマン（通常版）（Blu－ray Disc）／コリン・ファース
評価：3
■ヒトコト感想
つい最近、「キングスマン：ファースト・エージェント」を見た。時系列的には本作よりも前の時代を描いているのだが…。最強のスパイ組織であるキングスマン本体を楽しむのは断然この作品だ。IT長者であるヴァレンタインの企みを破壊すべく活動するキングスマンたち。メンバーが死亡した際には、候補者の中から、新たなキングスマンが選定される。
父親がキングスマンの候補者であったエグジー。父親が死んだことでキングスマンのハリーと知り合いとなるのだが…。エグジーが高い知能と運動能力をもっていたこともポイントだろう。キングスマンとして活躍するのだが…。高級テーラーでスーツを仕立て、英国紳士としての見た目のままスパイ活動をするのがポイントだ。
■ストーリー
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テーラー店“キングスマン"の実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!17年前に父を亡くし、無職のままロンドンで母と暮らすエグジー。彼の前にある日、ブリティッシュ・スーツに身を包んだハリーと名乗る紳士が現れる。高級テーラー「キングスマン」の仕立て職人であるハリー、だがその裏の顔は秘密裏に活動する国際諜報機関「キングスマン」のエリートスパイだった。
かつて同僚だったエグジーの父に命を救われたハリーは、エグジーを「キングスマン」の新人候補としてスカウトする。エグジーがライバルたちと新スパイの座をかけた熾烈な競争を繰り広げる一方、ハリーは世界規模の人類抹殺計画を企てるIT富豪ヴァレンタインの行方を追っていたが・・・。
■感想
ヴァレンタインの側近である、足が刃物の女は強烈だ。キングスマンのひとりを圧倒的な格闘能力で真っ二つにしている。それまで大量のマフィアたちをキングスマン一人で圧倒した後での戦いなので、女の強さが際立つ流れとなる。
ヴァレンタインの野望もぶっ飛んでいる。SIMカードのようなものを世界に無料で配り、それをハッキングし携帯電話から対象者が暴力的になるような電波を発する。首にチップを埋め込んでいる有力者たちに対しては、そのチップをいつでも爆破できるように準備している。とんでもないサイコパスだ。
キングスマンの候補として、ライバルたちと訓練を受けるエグジー。この訓練の流れが本作のメインのひとつだろう。エグジーたちには想像を絶する試練が向けられる。眠っている部屋が突然水が満ち始め、全体が水で充満され空気がない状態となる。
どうやって部屋から脱出するのか…。そのほか、スカイダイビングをして、ひとりだけパラシュートがないメンバーがいるが、そのメンバーを助けながら目的の場所に降り立つ必要がある。数々の試験をクリアしたのだが、エグジーは最後の試験で失敗することになる。
エグジーはハリーの敵を討つためにヴァレンタインの屋敷に忍び込む。ここでのアクロバティックな対決は熱くなるのだが…。それよりも強烈なのは、ヴァレンタインのシステムをハッキングし、有力者の首に仕組まれたチップをすべて爆破する場面だ。
パーティーに参加している有力者たちの頭が次々と爆破されていく。それはまさにちょっとした花火が連続して打ち上げられるような映像となっている。ヴァレンタイン自身にもそのチップが埋め込まれている前提での作戦だったのだが…。
キングスマンシリーズは面白い。