キングスマン:ファースト・エージェント [ ハリス・ディキンソン ]
評価:3
■ヒトコト感想
キングスマンシリーズの最新作。キングスマンは見たことがないが、なんとなくわかる。キングスマンが生まれた要因を本作で描いている。第一次世界大戦の始まりから終わりまで。イギリスの滅亡を防ぐためにキングスマンが暗躍していた。ラスプーチンやレーニンなど実在した歴史的な人物たちが登場し、実際の歴史的な出来事の裏で暗躍していたということなのだろう。
国家に属さない独自の任務を実行する。イギリス目線なので、イギリスの滅亡を防ぐことがメインとなっている。アメリカを参戦させるか否か。ロシアがドイツへの進行をやめると、ドイツのすべての戦力がイギリスへと向かう。この流れを断ち切るためにオックスフォード公が活躍する物語だ。
■ストーリー
世界大戦を止めろ!超過激なファースト・ミッション始動!!表の顔は、高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織“キングスマン”。国家に属さないこの秘密結社の最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった…!──1914年。世界大戦を密かに操る謎の狂団に、英国貴族のオックスフォード公と息子コンラッドが立ち向かう。人類破滅へのタイムリミットが迫る中、彼らは仲間たちと共に戦争を止めることができるのか?歴史の裏に隠されたキングスマン誕生秘話を描く、超過激スパイ・アクションシリーズ第3弾。 最も過激なファースト・ミッションが始まる!
■感想
架空のスパイ組織であるキングスマンを描く。実際の第一次世界大戦を舞台にし、キングスマンが暗躍していたという流れだ。貴族のオックスフォード公とその息子のコンラッドが動き出す。序盤ではまだキングスマンの組織についてはコンラッドには秘密だった。
コンラッドの覚悟ができた段階で、メイドと執事を加えた組織が明らかとなる。キングスマンシリーズの成り立ちを描いた本作。映像的な演出がすばらしく、ただのアクションでは終わらないような工夫があちこちにちりばめられている。
コンラッドはイギリスに貢献したいと第一次世界大戦のさなかに志願して戦争に参加する。息子を守りたいオックスフォード公は、自分の人脈を活かして息子を戦地から安全に帰らせようとするのだが…。コンラッドは父親の思いを後目に、名前を偽って戦争に参加する。
戦争の描写がすさまじい。激しい銃弾が飛び交う中で、仲間を助けるために命をかける。そんなコンラッドの結末はあまりにもあっけなく、そして悲しすぎる。このことをきっかけとして、オックスフォード公はふさぎ込むが、復活することになる。
戦争を止めるためにオックスフォード公は動き出す。3人だけで適地に乗り込み戦うのだが…。イギリス人の情報網を駆使して情報を収集し、そこからイギリスを助けるためにアメリカを参戦させようとする。どちらかというと、戦争を止めるというよりは、イギリスを守るための動きだ。
ドイツのライバルであるロシアが戦いを止めると、ドイツの戦力はすべてイギリスへと向かう。それを避けるためにアメリカを参戦させようとするのだが…。アメリカ大統領のスキャンダルをつぶすためにキングスマンが動きだす。
キングスマンの成り立ちを描いた作品だ。