ジョーズ3


 2022.3.20      初代ジョーズのインパクトには勝てない【ジョーズ3】

                     
ジョーズ3 [ デニス・クエイド ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
ジョーズシリーズの第3弾。それまではビーチにサメがやってくる恐怖が描かれていたのだが、本作は少し毛色が変わっている。フロリダのシーワールドに巨大なサメが紛れ込み、観客たちを恐怖のどん底に突き落とす。ガラス張りの海底トンネルの中に観客がいるところで、巨大なサメがトンネルにぶち当たってくる。一見するとテーマパーク側の演出とも思えなくもないのだが、トンネルに水がしみこんでいくと観客たちは恐怖でパニックになる。

湖でのボートのアトラクションでは、アクロバティックな演技をしている真横で巨大なサメが泳いでいる。1,2までのブロディの奮闘がないので、ジョーズシリーズとしてのイメージはない。ちょっと変わったサメの映画という感じだ。

■ストーリー
フロリダ“シーワールド"の新アトラクション、ガラス張りの海底トンネルを使った“海底王国"のオープン日。血に飢え復讐に燃える巨大なメスのホオジロザメが体当たり攻撃し浸水。多数の観客が閉じ込められてしまった…。

■感想
それまでのジョーズシリーズはブロディがひとり奮闘し、観光を重視する市長たちと対立しながら、やっぱりブロディの言う通りだった、というのが定番の流れだった。今回はブロディが登場しないので、サメの恐怖を訴えるという流れは弱い。

それでも定番の流れとして施設のオーナーは利益のため、サメのことを見て見ぬふりをするという流れがある。シーワールドの内部に巨大なサメが紛れ込んでしまう。序盤では、サメが捕獲されるのだが、実はそのサメは子供のサメでより巨大な親サメが存在していたということだ。

湖でショーをする場面では、並走するように巨大なサメの背びれが見えている。ジョーをする女たちは気づいていない状態で、観衆たちは大騒ぎする。それまでのジョーズシリーズでは凄惨な残酷描写があるのだが、本作ではわりとマイルドになっている。

サメの犠牲になった後の死体は登場してくるのだが、そのまま、ずばりサメに食べられるシーンは後半に少しだけ登場してくる。子供があっさりとサメの犠牲になる初代のジョーズからすると、ずいぶんとなめらかだ。

巨大なサメを退治しようとするのは定番のパターンかもしれない。サメの専門家がそのまま丸のみにされてしまう。サメの口の中でもがきながらも必死に外に出ようとするシーンは強烈だ。施設のオーナーは、施設全体へ緊急アナウンスを行い施設を閉鎖する。

サメとの対決では様々なサメ映画にあるのと同様に、ある程度定番のパターンとなっている。サメを倒すために四苦八苦した初代のジョーズから比べると、やはりあっけなさが否めない。

初代のインパクトには勝てないのだろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp