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　2022.4.18 　　 　　隣に住む大人しい老夫婦が銃をぶっ放す【ホットファズ　俺たちスーパーポリスメン!】

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ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン! [ ニック・フロスト ]
評価：3

■ヒトコト感想
ロンドンのエリート警官であったニコラスが田舎町へ左遷されてしまう。そこで型どおりの取り締まりを行ったところ、ニコラスは浮いた存在となる。未成年がバーで酒を飲むのが当たり前の牧歌的な田舎町。のんきでいい加減な同僚たち。犯罪が起こらない田舎町ではニコラスの力は発揮できないかと思いきや…。謎の死亡事故が多発し、ニコラスは殺人事件だと言うが、同僚たちはただの事故だと言う。

明らかに、何か秘密のある田舎町となっている。ミステリアスな雰囲気がありつつも、堅物なニコラスと周りの温度感の差を楽しむべき作品だろう。ブラックコメディ満載なのが最高だ。ラストは町を牛耳る老人たちとの激しい銃撃戦となる。おばあさんが両手にライフルを持って暴れまわるのは最高だ。

■ストーリー
ロンドンの首都警察に勤めるニコラス・エンジェルは、大学を首席卒業、警察学校でもトップの成績を残し、検挙率もトップで幾度もの表彰を受けた頭脳明晰スポーツ万能なエリート警察官。ところが彼はその余りの有能さゆえに上司や同僚から迷惑がられ、田舎町サンドフォードに左遷させられてしまう。ほとんど犯罪など起こらないサンドフォードでニコラスを待っていたのは、呑気でいいかげんな仲間たちと共に退屈な仕事に従事するばかりの日々。

首都警察の頃と同じ調子で四角四面に働く彼は周囲と馴染めず、ここでも浮いた存在になっていく。しかしひとつの事故をきっかけに、ニコラスはこの一見平穏な村に潜む何かに気づきはじめる。

■感想
ニコラスはエリート警官ではあるが、田舎町に左遷されてしまう。サンフォードで型どおりに取り締まりを強化するのだが…。田舎町ではニコラスは浮いてしまっている。田舎にありがちなナァナァな世界の中で、ニコラスは違和感を覚え始める。

全体的にブラックコメディ満載だ。町はずれの老人の家の地下に大量の武器があったり、田舎町の重鎮たちが町を独自のルールで取り締まる。ニコラスだけが必死になる姿が面白い。同僚の刑事から煙たがられる存在となっているニコラス。

町で死亡事故が起こる。明らかに不自然な事故で、何者かに殺害された後に、事故に偽装されている。ニコラスだけが事故に違和感を訴えるのだが、同僚の刑事はただの事故として処理しようとする。ニコラスの上司もとりあってくれない。

この田舎町では犯罪なんて起こるはずはない、という前提のもとに成り立っている流れだ。実際には町の老人たちが独自に町を監視し、違反した者たちに制裁を加えている。それが町の景観に合わないからとあっさりと殺害し、村の地下室へと放置している。

ニコラスが事件のからくりを解き明かす。町の老人たちはニコラスを排除しようとするのだが…。ここでニコラスが吹っ切れるのが最高だ。地下室から武器を集め、まるで「ランボー」のように武器を体中につけた状態で闘いを挑む。

最高なのは老人たちだ。ニコラスを殺そうと武器を持ち出して銃撃戦を繰り返す。近所の優しい夫婦が、次の瞬間にはライフルをぶっ放している。上品な医者はでかい銃をもちだしニコラスに向かって乱射する。一般の老人が突如として変貌するのが最高だ。

ニコラス対老人たちの対決は最高だ。