鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星


 2022.7.30     アニメや漫画を知らなくとも楽しめる【鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星】

                     
鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星
評価:3

■ヒトコト感想
つい最近、劇場版の鋼の錬金術師を見た。それはアニメ版を見ていないと辛い流れではあったが、本作はシンプルな流れとなっているので純粋に楽しめた。錬金術師が登場しエドとアルたちと対決する。複雑な人間関係があるが、ストーリーはシンプルだ。メルビンを追いかける中で、メルビンが操る錬成陣に自分たちの身体を取りもどすヒントがあるのではないかと考える。錬金術を使い戦う場面が多数登場してくる。

特に両手に錬成陣をもつ男は、凄腕の術師としてエドたちの前に立ちはだかる。国を失った者たちが自分たちの国を取り戻すため禁断の行為に手をだす。赤い宝石を体内に入れることで強烈な術を使うことができる。ラストでは衝撃的な事実が明らかとなる。

■ストーリー
国家錬金術師の少年、エドワード・エルリックとその弟、アルフォンスは、アメストリスの中央刑務所を脱獄した男、メルビン・ボイジャーを追って、かつての聖地テーブルシティに辿り着く。エドたちは、メルビンが操る未知の錬成陣に自分たちの身体を取り戻すヒントがあるのでは、と考えていたのだが...。

■感想
アニメの番外編にあたるのだろう。アニメや漫画を見ていないので、どのあたりがオリジナルかはわからない。それでもストーリーはわりとシンプルなので劇場版よりはすんなりと楽しむことができた。作画がすばらしくキャラの動きもダイナミックだ。

特に戦いのシーンでは、激しく術を繰り出しながら壮絶な戦いを繰り広げる。両手をいったんは目の前で拝むポーズをしてから、地上に両手をつくことで、術を使う。壊れた線路を修復したり、噴出したマグマを止めるために土でできた巨大な手を作り出したりもできる。

エドとアルは刑務所を脱獄したメルビンを追いかけ続ける。アニメや漫画を読んでいないので、エドとアルが何かしら錬金術師の証明を見せると、警察が驚きながら道を開ける。そこまで地位の高い存在というのがよくわかる。

とりわけ、その部分が強調されているように感じられた。エドとアルが母親を蘇らせるために禁断の術を使った結果、アルは体を失い、エドは体の一部を失う。もし、強力な魔術の力を手に入れることができたのなら…。死人を蘇らせることができるのだろうか。

物語としては兄と妹が自分の国を蘇らせるために奮闘する。強力な魔術を使う兄が実は偽物だった。兄の顔と魔法陣が書かれた体の皮膚をはぎ取られ別人が兄のふりをしていた。ラスト間近では顔を奪われた兄が仮面を被って登場し、偽物を倒している。

赤い宝石を体に入れることで強力な魔力を手に入れる。もし、エドやアルがこの宝石を手に入れたとしたらどうなるのか。国を取り戻すために人の生き血が必要となれば、躊躇することなく用意する、ちょとした異常な状態だ。

アニメを見ていなくても楽しめる作品だ。



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