劇場版 機動戦士ガンダム00


 2022.6.15      謎のエイリアンと戦うガンダムたち【劇場版 機動戦士ガンダム00】

                     
劇場版 機動戦士ガンダム00 wakening of the TrailblazerCOMPLETE EDITION
評価:3

■ヒトコト感想
「機動戦士ガンダム00」の本編TVシリーズのその後の世界が描かれている。ファンにはたまらないだろう。TVシリーズで戦ってきた敵たちも味方となり謎の生物と戦う。それまでは人間同士の対決。またはイノベーターと人間の戦いであった。それが、木星からやってきた謎の物体との対決となる。

謎の物体はモビルスーツにとりつくとモビルスーツを浸食しそのまま人間さえも飲みこんでしまう。液体金属のような存在で、意思をもっているのか不明だ。敵の数も規模も不明なまま、人間たちは追い詰められていく。刹那たちのライバルであった者たちと協力して地球を守る。定番的ではあるのだが、強烈なインパクトがあるのは間違いない。

■ストーリー
24世紀初頭、突如として姿を現した私設武装組織「ソレスタルビーイング」。彼らはガンダムによる戦争根絶を掲げ武力介入を開始、一時は組織壊滅の危機を迎えながらも、争いの絶えなかった世界を急変させた。地球連邦政府の成立。その後の独立治安維持部隊アロウズの専横による戦争状態を経て、武力に頼らない社会を選択するに至った人類だったが、西暦2314年、再び危機が訪れる。130年前に廃船となっていた生体反応の無い木星探査船が地球圏に接近してきた。

それは、人類の存亡をかけた戦いの始まりを告げる船だった……戦いの中、人類の水先案内人たる革新者(イノベイター)へと進化したソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ。彼は、新たな危機の中で、自らの進化の本当の意味と直面する。果たして、イオリア計画の最終段階とは。そして、「来るべき対話」とは一体何なのか――

■感想
TVシリーズでいちおうは決着がつき、それぞれが平和な日常を過ごしていた。そんな時に地球に謎の物体が襲来する。イノベーターの脳に何事かを訴えかける物体。地球の電子機器を自由自在に制御可能で、人間の体にまで寄生してしまう。

寄生された人間は、半分機械のような体になってしまう。ある意味、エイリアンの侵略的なイメージだろう。迎え撃つのは地球連邦軍なのだが、そこにソレスタルビーイングも加わることになる。TVシリーズでは敵対していた存在が共闘しエイリアンと対決する。ファンからすると理想的な展開だ。

より巨大な敵と相対する場合は、それまで敵対してきた組織が協力して戦うことになる。ガンダムたちが謎の物体と戦うのだが、そこにTVシリーズでライバルだった者たちが助っ人にやってくる。胸が熱くなる展開であることは間違いない。

生死が不明だった者も実は生きていた。イノベーターとして新たな強者が登場し、味方として戦うのだが、謎の物体に取り込まれてしまう。どれだけ謎の物体を倒したとしても、わらわらと湧いてくる敵の存在がある。正直、きりがないように思えた。

最後は刹那が締めるしかない。ライバルや仲間が道を切り開き、謎の物体の心臓部へと入り込む。そこで、刹那は謎の物体と対話を行う。ラストはよくわからないままエンドロールとなる。ただ、これで終わりではない。エンドロール後にはガンダムのいない平和な日常が描かれている。

謎の物体の強襲により人間は何かを感じたのだろう。対話の重要性なのかもしれない。ソレスタルビーイングが武力で平和を取り戻そうとしたのだが、結局は対話が必要だったということなのだろう。

新しいタイプのガンダム映画だ。



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