ダークナイト ライジング


 2022.11.17     明らかに異質なバットマンシリーズ【ダークナイト ライジング】

                     
ダークナイト ライジング [ クリスチャン・ベール ]
評価:3

■ヒトコト感想
「ダークナイト」の続編。新たなテロリスト・ベインの出現によりバットマンが再び必要になる。このダークナイトシリーズは終始雰囲気が暗い。ただ、それだけ重厚な作りとなっている。ヒーローものというよりはヒーローのダークな部分とヒーローとしての辛い部分がこれでもかと描かれている。ブルースウェインもなんだかんだと人の子だというのがわかる。

ベインのゴッサムシティ全体を巻き込んだテロ事件は強烈だ。そして、ラストでは裏でベインを操っていた存在が登場してくる。かなり意外な人物だ。大物俳優が多数登場し、映像としてもすばらしい。ゴッサムシティのあちこちが爆破される映像はすさまじいインパクトがあるのは間違いない。

■ストーリー
ダークナイト(=バットマン)が夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。地方検事ハービー・デントの死の責任を一身に背負い、ダークナイトは、ゴードン市警本部長とともに目指した大義のために、すべてを犠牲にした。その嘘はしばらくの間、うまくいった。犯罪防止のために制定されたデント法の重圧を受け、ゴッサム・シティーにおける犯罪活動がことごとく潰されたからだ。

そんななか、ひとりの狡猾な泥棒の登場をきっかけにすべてが変わる。猫のようなしなやかさをもつその怪盗は、その犯罪の真意も謎に包まれていた。しかし、ゴッサムとダークナイトにとっての真の脅威は、覆面テロリスト、ベインの出現だ。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインによって、ブルース・ウェインは自ら課した“潜伏期間"を切り上げざるを得なくなる。そして再びケープとマスクを身にまとうのだが、ダークナイトでさえも、ベインを倒すことはできないかもしれない…。

■感想
冒頭からベインの強烈なキャラクターが全開となる。空を飛ぶ飛行機に別の飛行機が近づき、その飛行機を墜落させベインたちを助け出す。ダークナイトシリーズは全体としてそうなのだが、悪の軍団の影響力がとんでもなところにまで浸透している。

並みの組織ではない。あらゆる場面で人を送り込み裏で手を回す。超巨大組織のように思えてしまう。前作により腑抜け状態となったウェインがベインの登場により復活せざるお得なくなる。そして、ベインと同じく地下の施設から脱出するために巨大な穴を登ろうとする。全体的に陰鬱な雰囲気が漂い続けている。

逃亡者となったバットマン。警察に追われることになり、ベインとの闘いと警察から逃げるという流れがある。ゴードン以外は純粋にバットマンを捕まえようとやっきになる。ブルース・ウェインのそれまでのスマートなイメージから一転、常に泥臭く地面を這いつくばるようなイメージがある。

ベインにこっびどくやられ、地下の牢獄に閉じ込められる。そこから脱出するために巨大な穴をよじ登ろうとする。ベインの巨大組織に対してバットマンは最新テクノロジーがあるにしても戦力不足な感は否めない。

ベインたちがゴッサムシティのあちこちを爆破する。この映像がすさまじいインパクトがある。特にアメフトの試合会場で選手が走るグラウンドが爆破により崩落していく。選手たちが地面に飲み込まれる中で、ボールをもった一人だけが走り抜け、後ろを振り返ると地面がなくなっている。

それ以外にも、橋がピンポイントで爆破されたり。街中の警官がベインの策略によりすべて地下に閉じ込められたり。一番の衝撃はそれらベインの仕掛けには裏で黒幕がいたということだ。

ダークナイトシリーズは他のバットマンシリーズとは明らかに異質だ。



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