大脱出2


 2022.4.28      年老いたスタローンにアクションはなし【大脱出2】

                     
大脱出2 [ シルヴェスター・スタローン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
前作から引き続き、脱獄コンサルタントのブレスリンが密に計画を練る。序盤では、仲間のひとりのシューが能力不足から解雇されてしまう。前作は墓場と呼ばれた監獄要塞であったが、今回は、すべてがコンピュータ制御されたハデスと呼ばれる監獄だ。通称動物園と名付けられた広場に向かうと、そこで一対一の対決をする。コンピュータ制御された完璧な監獄なので脱出は不可能とされていたのだが…。

そこにブレスリンが収監されることになるのだが…。すべてはブレスリンが計画していたことだった。完璧な監獄であっても、唯一のウィークポイントはやはり人だった。若手アクション俳優が多数出演し、スタローンは司令官ポジションでアクションはほとんどない。

■ストーリー
世界唯一の脱獄のプロフェッショナル、ブレスリン。彼が大海原に浮かぶ監獄要塞“墓場”を攻略して数年が経ち、現在は警備会社を新設、第一線からは距離を置いていた。そんなある日、スタッフのシューが姿を消す。足取りを追うブレスリンであったが、全容が謎に包まれた“ハデス”と呼ばれる監獄にシューが勾留されているとの噂を耳にする。そこは全てがコンピューター制御された“墓場”を超える最強セキュリティの監獄だった…。

■感想
前作ではタンカーがまるごと監獄であり、脱出不可能といわれた監獄をシュワちゃんとスタローンが激しいアクションをしつつ攻略したという流れだった。本作では、アクションパートは若手にまかして、スタローンはコンサルタントとして司令官的な立場となっている。

若手アクション俳優たちが、激しい戦いを繰り広げる。スタローン演じるブレスリンは、ひたすら何かある的な表情をしている。そこから、ブレスリンに恨みのある男が、ブレスリンの仲間たちをハデスに追い込み、そこで難攻不落の監獄で苦しめている。

コンピュータ制御された監獄は、近未来感にあふれている。館内放送が入ると、動物園と呼ばれる広場に集まり、そこで一対一の格闘戦が繰り広げられる。ブレスリンの仲間は、監獄内でひそかに監獄の調査を続け、施設全体の設計図を作り上げようとしている。

闘いはもちろんだが、頭脳戦や先を見越す力もある者たちだ。ブレスリンに恨みがあるショーは勝ち誇った表情で、すべてを制御している感をだしている。自分が作ったプログラムは完璧だと自画自賛する。明らかに何かこの後ある流れだ。

ブレスリンがハデスに収監されると、ブレスリンでも脱出できないだろうとショーは強がる。ここで、すべてはブレスリンの策略だと気づく。完全な監獄に唯一の弱点がある。それが人というのはなんとも皮肉なことだ。スタローンは相変わらずの筋肉具合なのだが、今回はその肉体を使うことはない。

司令官的な立場で、部下たちに命令し、最後の最後に良いポジションにいる。やはり年齢的に激しいアクションはできないのだろう。若手俳優たちの見本市のような意味合いもあるのだろう。

年老いたスタローンであっても、筋肉はすさまじい。



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