コンフィデンスマンJP 英雄編


 2023.6.29    ボクちゃんが裏切る展開が最高だ【コンフィデンスマンJP 英雄編】

                     
コンフィデンスマンJP 英雄編 [ 長澤まさみ ]
評価:3

■ヒトコト感想
コンフィデンスマンJPの映画シリーズ第3弾。今回はセレブの都市であるマルタ島で古代ギリシャの彫刻である踊るビーナスを奪い合う。いつもの3人が獲物を狙うためにスペインのマフィアの元に変装して駆けつける。そこには怪しげなインターポールや日本の刑事などがいた。ダー子とボクちゃんの詐欺対決で、どちらが躍るビーナスを手に入れるかの争いとなっている。

客観的に見ると明らかに変な変装だが、作中では問題なく受け入れられている。タイトルにあるように英雄がテーマとなっている。伝説的な詐欺師ツチノコは英雄として、美術品を手にする英雄は誰なのか。中盤までは騙し騙されのいつもの展開が続く。結局はどこまでが仕掛けられたことかが面白さのポイントになる。

■ストーリー
英雄"と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。その元で腕を磨いた過去を持つダー子、ボクちゃん、リチャード。当代随一の腕を持つコンフィデンスマンによって密かに受け継がれる〈ツチノコ〉の称号をかけ、3人の真剣勝負が始まる。舞台は世界中のセレブが集まる世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。狙うは、莫大な財を成し引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、そこに警察さらにはインターポールの捜査の手が迫っていた・・・。

果たして最後に笑うのは誰なのか! ?まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる! !そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは?! ?

■感想
マルタ島で繰り広げられる詐欺の応酬。スペイン人マフィアがもつ踊るビーナスをめぐる騙し騙されの世界が続く。いつもの3人が変装しマフィアの元に入り込み踊るビーナスを狙う。それを阻止するのはインターポールの刑事と日本からダー子たちを追いかけ続けた刑事だ。

日本の刑事はまるでルパンの銭形警部のような雰囲気がある。ダー子とボクちゃんはどちらが先に踊るビーナスを手にするかで争っている。定番としてダー子たちのたくらみがすべてバレてピンチに陥る場面が登場してくる。

ダー子たちのたくらみは全てインターポールに見破られていた。逮捕され日本の警察に引き渡される。途中でボクちゃんはインターポールに協力したりもする。オチとしてはインターポールは全て偽物で、ダー子たちと同じく踊るビーナスを狙っていた。

大規模な仕掛けでダー子やスペイン人マフィアを騙して美術品を手に入れる。ダー子たちは日本の警察に逮捕され、絶体絶命かと思いきや…。実はそれすらもダー子たちの計画だった。過去にさかのぼり、ダー子たちがどんな計画を立てていたかがラストで語られる。

結局はすべてが仕組まれたことだった。そもそもがインターポールが偽物だとわかった状態でインターポールの持つ美術品を奪う目的で仕組まれていた。スペイン人のマフィアも偽物であれば、日本の刑事も偽物。何もかもがすべて偽物で、インターポールを騙すための大規模すぎる仕掛けだ。

ついでに言うならボクちゃんだけはこの計画を知らされずすべてが真実として自分の思うがままに行動していた。ボクちゃんからしたらショックは大きいのだろう。

相変わらず仕掛けは大規模だ。



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