スパイラル:ソウ オールリセット


 2022.12.4     グロテスクな拷問機器の数々【スパイラル:ソウ オールリセット】

                     
スパイラル:ソウ オールリセット [ マックス・ミンゲラ ]
評価:3

■ヒトコト感想
「ソウ」シリーズは昔いくつか見たことがある。そのイメージのまま最新作を見たのだが、、相変わらずのグロテスクさだ。本シリーズの売りは、拷問を思わせる死ぬまでの機器の特殊さだろう。舌を引き抜くことで命が助かる。両手の指を犠牲にすれば助かる。脊髄を損傷し下半身不随になれば命は助かる。

究極の選択を相手に選ばせる。ついつい自分だったらどうするかと考えてしまう。どう考えても両手の指をゆっくりと引きちぎられるなんて耐えられるわけない。この機器の特殊さとグロテスクさを楽しむべき作品なのだろう。誰がジグソウなのかというミステリアスな部分もあるが、特殊な機器と殺人のギミックが何よりすごい。特にラストの展開は、ギミックのすばらしさがメインだろう。

■ストーリー
地下鉄の線路上。舌を固定され、宙吊りの男。舌を引き抜いて生きるか、ぶらさがったまま死ぬか?猛スピードの電車が轟音を立てて迫り、やがて無残にも男の体は四散する。それはジグソウを凌駕する猟奇犯が仕掛けた、新たなゲームの始まりだった――。ターゲットは《全て警察官》。不気味な渦巻模様と青い箱が、捜査にあたるジークと相棒ウィリアムを挑発する。やがて、伝説的刑事でありジークの父・マーカスまでもが姿を消し、追い詰められていくジーク。ゲームは追うほどに過激さを増し、戦慄のクライマックスが待ち受ける。

■感想
ソウシリーズはいくつか見たことがある。ただ、どれも初代のソウを超えることはできていない。本作は新たなジグソウが登場し、警察関係者に復讐を繰り返す物語だ。流れ的には誰がジグソウかという捜査の流れはある。

この手の作品の定番として、ジグソウは序盤から登場している誰かであるはずだ。主役のジークと父親の関係や、警察内部で腐敗が横行しているなど、ジグソウにターゲットにされるのもしょうがないような雰囲気は多少ある。序盤からグロテスクなシーン満点でこれらに耐性のない人は辛いかもしれない。

本作のメインは強烈な拷問機器だろう。そもそもジグソウはそこまで機器を用意し、ひとりで失神した大の大人を機器に取り付けるなんてのは不可能だろう。ある拷問機器は警察署の地下にあったりもする。そのあたり、証拠を残すだとか誰かに気づかれないかなどは気にしてはならないのだろう。

純粋に理不尽な拷問を楽しむべき作品だろう。何かを犠牲にすれば命だけは助かる。特に痛そうなのは、指がゆっくりと引きちぎられるシーンだ。

ラストではジグソウの正体が明らかとなる。そして、最後の仕掛けもしっかりと考えられている。ジークの父親が人質となりジークに決断を迫る。ある意味すべてはジグソウの思うとおりになったということだろう。

ラストの拷問機器もまた特殊すぎる。ジークの父親の体中にワイヤーが取り付けられており、動けないようにされている。一度は床に逃れることができたのだが…。SWATが入ってきたタイミングで無理やり起き上がらされられ、SWATに狙撃されてしまう。

グロテスクな拷問機器を見たい人はどうぞ。



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