ミスター・ガラス


 2023.12.9    本当は特殊能力などもっていない?【ミスター・ガラス】

                     
ミスター・ガラス [ ジェームズ・マカヴォイ ]
評価:3

■ヒトコト感想
「アンブレイカブル」の続編にあたる作品だ。スーパーヒーローは実在するのか。わかりやすい見た目をしていないが、特殊な能力がある者たち。IQが高いが体中の骨が折れやすいミスターガラス。不死身の肉体と悪を感知するデヴィッド、24人もの人格がありゴリラのようなパワーをもつケビン。3人は精神病院へと入れられ、特殊な能力を持つと勝手に思い込んでいる者という扱いを受ける。

精神科医は3人に対して、いかに今までの出来事が偶然であるかと説得する。ミスターガラスが何やらひそかに動き、悪の動きをする。ガラスとケビンが結託して正義のデヴィッドと戦うという図式かと思いきや…。ラストでガラスの真のたくらみが明らかとなる。

■ストーリー
“スーパーヒーロー"は実在するのか?──3人の特殊な能力を持つ男が集められ、“禁断の研究"が開始された。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、そして、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス…。彼らは人間を超える存在なのか?最後に明らかになる“驚愕の結末"とは? M.ナイト・シャマラン監督が『アンブレイカブル』のその後を描く、衝撃のサスペンス・スリラー。

■感想
序盤ではケビンが人質をとりながら悪の役割を演じている。それを見つけ出すのはデヴィッドだ。ふたりの行動をつぶさに観察し世間で話題になる2人は精神病院へと入れられる。そこにいたのは「アンブレイカブル」で登場したミスターガラスだ。

デヴィッドとガラスの因縁は前作のとおりとして、今回のメインはケビンだ。本当に24もの人格があるのか。そして、その中のひとりのビーストが信じられないパワーを持っていることになっているのだが…。アメコミのヒーローや悪役を想定させる流れだ。

精神科医は3人に対して、今までの特殊能力はすべて勘違いだと説明する。細かな情報で勝手に思い込んでいるだけ。ケビンが檻を手で曲げて脱出したことについては、その檻が老朽化していたためにか弱い女性でもペンチがあれば曲げられる、なんて説明をする。

その説得力がすさまじいので、3人は自分は凡人ではないかと思い始めるのだが…。3人を知る者たちは、3人の特殊能力を疑うことはない。そんなごたごたがある中で、ガラスが悪役としての動きをしてくる。

ラストはガラスがケビンを仲間に引き入れ、巨大なタワーでデヴィッドを呼び出して対決する流れになるかと思いきや…。病院の外でちょっとした対決となる。それぞれの特殊な能力をいかんなく発揮し戦うのだが、ラストは警察により制圧される。。。

これらすべてはガラスの思惑どおりだ。実は自分たちが特殊能力をもっていることを病院のカメラに映るように仕向けていた。そして、その情報は外部サイトに転送され、世間に知られることになる。精神科医がヒーローたちの存在を世の中から隠そうとする組織というのが驚きだ。

普通の特殊能力ものではない。



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