2023.8.20 結末にしっかりとオチがついているのだが…【GANTZ PERFECT ANSWER】
GANTZ PERFECT ANSWER [ 二宮和也 ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
「GANTZ」の続編。原作とはまったく違った展開となっている。一部のキャラクターは性別含め変更されている。ラスボス的な敵は、星人であることは変わりないが、原作とかなり異なっている。前作は割と原作に忠実で面白かったのだが…。ここまで変えられるとGANTZらしさはあるのだが、ちょっと違うような気がした。原作はよくわからない結末を迎えているが、本作は独自の結末を描いている。
相変わらず西が悪人づらを全開にして悪役となっている。過去にGANTZに呼ばれた者たちが再び集合するというのは、原作にもあった熱い展開だが、それもイマイチだ。黒服の軍団については、なんだかよくわからない設定となっている。原作を知らない人からすれば満足かもしれないが…。
■ストーリー
謎の黒い球体ガンツに集められ、星人と命懸けの戦いを強いられていた玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)。次々と仲間が殺されていく中、ついに加藤までもが犠牲になってしまいます。玄野は100点を取り加藤を生き返らせると誓い、新たな仲間とさらなる戦いに向かうのでした。
■感想
GANTZでの戦いは前作でほぼ終わっているのだろう。今回は決着をつけるために作られた作品のようだ。原作にはない、しっかりと結末を作っているのが良い。GANTZが電池切れというのも良い。GANTZの秘密を探るためにせっかく貯めた点数を、西を蘇らせるために使う。
他に生き返らせる人や、もしくは解放されることを選んでもよかったのでは?と思ってしまった。前作では敵キャラがそのまま星人の見た目で、千手などが登場するのが星人と戦っている感がありよかった。本作では人間に化けた星人なので、星人と戦っている感が弱い。
過去にGANTZに呼ばれクリアした者たちが再び呼ばれる。この手の流れは原作にもあったのだが…。かなりトーンが変わっている。原作での吸血鬼との対決は、謎の黒服軍団としての戦いで描かれている。マンガではガンツソードは力を入れると長く伸びるのだが、本作ではそんなことはない。
ただの刀として戦っている。黒服もそうだが、結局のところ人間の姿形をした者たちとガンツスーツを着たくろのたちが戦っているだけなので、星人と戦っている感が非常に弱い。
ラストでオチをしっかりと付けているのが良い。GANTZの中の人が死ぬとGANTZが終わる。そして、GANTZにより呼ばれて生き返った者たちも消滅する。それを避けるためにくろのが選んだ手段は…。確かにこのラストはオチとしては良い。
原作がだらだらとよくわからないラストを迎えたのに比べ、映画版としてちゃんとオチが付いているのが良い。それなりに映像的にはインパクトがあるのだが、GANTZファンは納得がいかない展開かもしれない。
原作ファンにはおすすめしない作品だ。
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