007 ノー・タイム・トゥ・ダイ


 2022.11.24     能面を被った恐ろしい殺し屋【007 ノー・タイム・トゥ・ダイ】

                     
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ [ ダニエル・クレイグ ]
評価:3

■ヒトコト感想
007シリーズ。今回でダニエルグレイクはラストになるのだろう。エージェントを引退したボンドの元にCIAの旧友が助けを求めにくる。誘拐された科学者の救出という任務だったが、想像を絶する困難が待ち受けている。遺伝子レベルで相手に入り込むナノマシン。これは特定のDNAをもつ者にだけ作用し暗殺ができるというとんでもない代物だ。

握手した瞬間にナノマシンが相手の体に入り込み、ターゲットでなければ、また次々と感染を広げていく。まさに世界中が暗殺者だらけになるという恐ろしい細菌兵器だ。冒頭でボンドの彼女が幼いころに経験した恐怖の暗殺者の描写がある。能面を被りターゲットを射殺していく。ラスボスとしてのインパクトは弱いが、能面というギミックで不気味さを演出している。どこか日本が関係している流れのように思わせている。ロシアやアメリカ、日本。そして、細菌兵器を始末するまでの流れが良い。

■ストーリー
ボンドは00エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていた。しかし、CIAの旧友が助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者の救出という任務は、想像を遥かに超えた危険なものとなり、やがて、凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことになる。

■感想
ジャマイカで気ままに暮らすボンド。その前には恋人との生活も描かれていた。この恋人が幼いころに能面の殺し屋に狙われたというのがある。すべての登場人物は何かしらボンドに関係してくる。前作から悪の組織としてのスペクターがあったのだが、本作でスペクターのメンバーが全滅するという流れとなる。

スペクターのメンバーだけを狙う細菌兵器によるものだ。それを作ったのは誰なのか。実はMI6が裏で糸を弾いていた。新しい007とボンドが協力して任務を遂行するのが良い。

ボンドと共にQが大活躍する。細菌兵器の正体が体の中に入り込むナノマシンであり、それは特定のDNAをもつ者だけが死ぬようにプログラムされている。相手に触るとナノマシンは相手に入り込む。関係ない人にはナノマシンの害はない。

つまり、ターゲットのDNAを読み込ませると、あとは勝手に人々を媒介してターゲットにまでたどり着いて殺してしまう。まさに究極の殺人兵器となっている。ボンドとQはそれらを始末するために謎の島に入り込むのだが…。相変わらず、激しい銃撃戦が繰り広げられる中で、ボンドだけが絶対に狙撃されないという流れはある。

ラストは冒頭に登場した能面の殺し屋との対決となる。ある意味、組織を奪い取ったような形となっている能面の殺し屋。ボンドとの対決の前には、ボンドの恋人を幼いころに狙っていたことを話す。因縁が続き、のちにボンドの娘のような存在もでてくる。

恐らくだが、ダニエルグレイクでのボンドは本作で終わりなのだろう。続編があるとしたら、もしかしたらボンドの娘が新たに登場してくるのかもしれない。能面の殺し屋や日本の名前が頻繁に出てくるなど、どこか和風の雰囲気がある。

激しいアクションは定番的な面白さがある。



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