007 スペクター


 2022.1.17      ITオタク風な見た目のQが大活躍【007 スペクター】

                     
007 スペクター
評価:3

■ヒトコト感想
007シリーズ。前作「スカイフォール」の続きとして新しいMと007の部署がCにより廃止に追い込まれる。いつものITの天才であるQとマネーペニーの助けにより単独で動くボンドを助けている。前作のMが死ぬ前に残した映像により倒すべき相手が判明する。ボンドの旧敵であるホワイトと再会し、その娘スワンと出会う。

悪の組織であるスペクターを壊滅させるためにボンドはスワンの協力を得ながら独自に動き出す。スペクターの核心に迫るにつれて、自身の父親にも関係する恐るべき真実が判明する。相変わらずの激しいアクションだ。ボンドはなんでもできるのは理解していたが、ヘリは当然のこととして水上ジェットのようなものも巧みに操作している。

■ストーリー
メキシコでの休暇中に起こした不祥事により、全ての任務からはずされたボンド。Mの監視から逃れ単独でローマへと赴く。そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の未亡人であるルチア・スキアラと出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。その頃、ロンドンでは新国家保安センターの新しいトップ、マックス・デンビーがボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。

ボンドは秘かにマネーペニーやQの協力を得ながら、スペクター解明の手がかりとなるかもしれないボンドの旧敵、ホワイトの娘マドレーヌ・スワンを追う。死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫る中、ボンドは追い求めてきた敵と自分自身の恐るべき関係を知ることになる-。

■感想
ボンドは組織にとっては厄介者扱いなのはいつものこと。新しいMの命令によりボンドの体の中にはGPSが埋め込まれてしまう。QはMの直下であるとはいえ、どちらかというとQはボンド側にいる。ボンドが自由に動けるようにMに対して嘘の報告をしたりもする。

そこからシリーズの売りである素晴らしい機能を備えた車の数々が登場する。やはりボンドにはクラシックカーが似合う。見た目はクラシックだが中身は高性能だ。敵との激しいカーチェイスで、最後には車ごと川に飛び込んだりもする。

Mやその周辺の権力争いが、実はスペクターと関係していた。Cといういかにもいけ好かない男が世界中のすべての情報を手に入れようと画策する。Cの仕組みが承認され実現されてしまうと、さらにスペクターの力が強くなる。Qの力によりCとスペクターの野望は崩れてしまう。

ボンドだけでなくQは主役並みに活躍している。ちょっとしたITオタク風な風貌だが、やることには男気がある。アクションをするわけではないのだが、ボンド並みに活躍していることは間違いない。

スペクターの黒幕は何度もボンドを追い詰めている。その場面で、じっくりとボンドをいたぶるようなことをした結果、あべこべにボンドにやり込められてしまう。詰めが甘いというか、あっさりと殺してしまえばすべて終わったはずなのだが…。

スワンの目の前でボンドが人の認識ができなくなるような脳の手術を受ける。直前で、Qが用意した腕時計を使ってボンドはスワンに最後を託す。そして、時計が爆発しボンドとスワンは脱出に成功する。詰めの甘さばかりが強く印象に残っている。

ダニエルグレイブ主演のボンドは次回作でラストだ。



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